Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
肺がん分子標的治療は、EGFRなど薬物療法の標的となるoncoproteinを有する患者に対するEGFR阻害薬の開発などによって改善してきたが、根治や長期生存は未だに限定的であり、この根底には、腫瘍の不均一性があると考えられる。がん遺伝子パネル検査が保険承認され、同時に様々な遺伝子に変異が起こることが明らかになり、EGFR変異肺がんの約8%において、mRNAスプライシング制御因子であるRBM10遺伝子にも変異が起こっており、本研究では、分子標的治療へのスプライシング制御因子を介した薬剤耐性機構を解明し、耐性を克服する新規治療法の開発を目的とする。