Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
肺胞微石症は、SLC34A2遺伝子の欠失により肺胞上皮のNpt2bリン酸トランスポーターが欠損することで肺胞内にリン酸塩の蓄積を生じ、不溶性の微石が形成される常染色体劣性肺疾患である。申請者はこれまでに肺胞微石症モデルマウスの開発に携わり、リン酸除去食が微石を減少させることを報告したが、微石のクリアランスのメカニズムは明らかでなく本質的な治療法の開発には未だ至っていない。本申請研究では、肺胞微石症における破骨細胞様多核巨細胞の機能の解析を行うことで、肺胞微石症の病態を分子・細胞レベルで解明し、破骨細胞様多核巨細胞の機能を介した新しい治療の開発に挑戦する。