人文社会系の専門書の出版数及び図書館における所蔵状況に関する包括的研究
Project/Area Number |
21K18015
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 90020:Library and information science, humanistic and social informatics-related
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
久保 琢也 横浜国立大学, 研究推進機構, 特任教員(講師) (50870169)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 専門書 / 人文社会系 / 大学図書館 / 所蔵状況 / 引用文献 / 出版状況 / 図書館所蔵状況 |
Outline of Research at the Start |
人文社会系の研究成果の中でも図書は重要な役割を果たすと言われているが、管見の限りでは、定量的に人文社会系の図書の特徴を明らかにした研究は見られない。本研究は①人文社会系の図書の中でも専門書を対象としたデータベースを構築し、②日本全体での出版タイトル数や図書館での所蔵状況の特徴(分野別、出版年別)を明らかにする。そして、③研究機関を単位とする専門書のタイトル数や所蔵状況の特徴を明らかにするとともに、論文数やそれらのインパクト指標等との関係性を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度は前年度に整備した人文社会系の専門書の書誌情報を用いて、大学図書館における所蔵状況を分析した。その結果、全体的なトレンドとして、出版年や分野によって所蔵されるタイトル数に多寡が見られることを確認した。 また、前年度に整備した書誌情報に対して出版社の名寄せを行うことにより、出版社の観点から人文社会系の専門書の所蔵状況の調査も行った。具体的には、各出版社のタイトル数や属性(大学出版/その他)が所蔵される大学図書館の数(以下、所蔵館数)とどのような関係になっているのかを検討した。なお、所蔵館数は先行研究において、潜在的な学術的/教育的な影響度の指標として提案されている。出版社の属性と所蔵館数との関係は分野によって異なり、一部の分野では出版タイトル数の多い出版社ほど所蔵館数の中央値も高い分野が観察された。出版社の属性と所蔵館数との関係については、殆どの分野において大学出版のほうが所蔵館数の中央値が高い傾向にあった。 さらに、本研究では所蔵館数と学術的な影響度の指標とされる被引用数との関係を明らかにすることを1つの目的としているが、その前段階として、人文社会系の引用文献の特徴を検討した。対象は言語・文学、経営学に注目したが、比較対象として物理学分野の引用文献も合わせて調査した。結果として、物理学では引用文献の約8割を雑誌論文が占め、図書の引用が殆どないが、言語・文学、経営学ではより図書を引用する傾向が見られた(言語・文学:約4割、経営学:約2割)。さらに、言語・文学、経営学分野で引用される主要な図書は専門書であることを明らかにした(各分野:約5割)。 今後は人文社会系の各専門書の被引用数を集計するとともに、所蔵館数との関係を明らかにすることで、大学図書館における専門書の所蔵状況と学術研究との関係を検討する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)