政治的主体化した市民の育成を目指す初等社会科カリキュラム開発研究
Project/Area Number |
21K20212
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
:Education and related fields
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
神野 幸隆 香川大学, 教育学部, 准教授 (40911318)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 政治的主体者 / 社会的論争問題 / 小学校社会科 / 政治学習 / 論争学習 / 政治的主体化 / 初等社会科 / 市民性育成 / 論争問題学習 |
Outline of Research at the Start |
本研究は,政治的主体化した市民の育成を目指す社会科カリキュラムの開発を行うことを目的とし,社会科導入期である初等社会科に焦点を当てた政治学習のカリキュラム開発が特色である。 そのために,政治的主体化した市民の系統的な育成に向け,初等社会科においては,どのような学習目標や学習過程を設定したり,政治経済的な価値や社会正義の対立を内在させた社会的論争問題を内容(教材)として採用したりするべきか,という問いに答える研究を遂行する。そして,授業実践と検証を踏まえ,初等社会科政治学習の実証的かつ系統的なカリキュラムを提案する。
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Outline of Annual Research Achievements |
政治的主体化した市民育成の授業構成では選択や判断する場面が重要である。21世紀に登場している新しい考え方では、多様性・ジェンダー・有限(希少)性・国際化・気候変動と脱炭素・資源エネルギー・人口減少社会・AIなど科学技術の進歩・都市の集中と過疎地域の様々な問題・想定外が起こる日常・コミュニティー(共助)であり、重要なのは「私自身の参加」と「統合的な解決アプローチ」であると研究が進むにつれて明らかになってきた。 研究の進捗報告では、3年間もコロナ禍が続いたため、授業実践を学校現場を訪問して実施することが難しかったため、1年間延長せざるをえなかった。期間中に招待を受けたシンポジスト3回、他の発表を2回実施した。論文は1本が中国四国教育学会誌に掲載された。月刊雑誌は4本が掲載された。学生を巻き込んだアクションとしては、持続可能な社会における市民の育成を目指す団体「Team SDGs」を大学内で設立した。全学共通科目においては持続可能な社会をテーマに探究学習を進める科目を2つ担当した。期間中に開発・実践したものとして以下の5本がある。①小5 持続可能な水産業 北太平洋サンマ会議②小4 小豆島の虫追い祭りを有料化して観光客の参加(附属坂出小の先生との共同研究)③小6 バングラデシュでの国際貢献に取り組む水事業者(附属坂出小の先生との共同研究)④小6 歴史 鎌倉時代 ⑤小3 世田谷区の都心の農業、農地の多面的機能である。今後、上記の授業を論文化して各種社会系の学会に投稿をしていく。
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Report
(3 results)
Research Products
(23 results)