Project/Area Number |
21KK0122
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Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (B))
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 42:Veterinary medical science, animal science, and related fields
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
万年 英之 神戸大学, 農学研究科, 教授 (20263395)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米澤 隆弘 東京農業大学, 農学部, 准教授 (90508566)
下桐 猛 鹿児島大学, 農水産獣医学域農学系, 教授 (40315403)
笹崎 晋史 神戸大学, 農学研究科, 准教授 (50457115)
川口 芙岐 神戸大学, 農学研究科, 助教 (00879968)
西堀 正英 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 教授 (80237718)
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Project Period (FY) |
2021-10-07 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥18,980,000 (Direct Cost: ¥14,600,000、Indirect Cost: ¥4,380,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2024: ¥5,850,000 (Direct Cost: ¥4,500,000、Indirect Cost: ¥1,350,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2022: ¥5,330,000 (Direct Cost: ¥4,100,000、Indirect Cost: ¥1,230,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | インド洋 / 家畜 / ヤギ / ニワトリ / ブタ / 伝播 / ゲノム解析 / 海洋経路 / 中小家畜 / 海上ルート / DNA |
Outline of Research at the Start |
本国際共同研究は、インド洋海上経路が中小家畜の伝播経路という新仮説の検証を目的とする。インド洋海上経路国(インドネシア、モーリシャス、マダガスカルなど)と国際共同研究を構築し、収集する中小家畜の全ゲノムリシーケンスを含むゲノムワイドな遺伝学的解析を実施する。解析情報からインド洋海路が家畜伝播や遺伝子流入に与えた影響を評価する。本研究を基礎に国際共同研究コンソーシアム構築や若手研究者の国際共同研究のリーダー育成にも貢献する。
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Outline of Annual Research Achievements |
1) 海外調査:2023年度の調査対象国はインドネシアであり、対象家畜はヤギであった。Hasanuddin大学のBugiwati 教授と連絡を取り、2023年度の調査を計画した。2023年度前半では、Bugiwati 教授を始めとするHasanuddin大学の共同研究者4名による現地調査を実施した。調査期間は2023年7月30日から8月10日である。Ambon島、Buru島、Seram島、Saparua島の4島において合計83頭の在来ヤギの血液試料を採取し、Hasanuddin大学に持ち帰り、血液試料を冷凍保存した。2023年度後半では、日本人研究者2名と調査協力者として神戸大学大学院生2名の計4名に加え、Bugiwati 教授を始めとするHasanuddin大学の共同研究者4名、合計8名による現地調査を実施した。調査期間は2024年2月28日から3月13日である。Golontaro島において合計40頭の在来ヤギの血液試料を採取し、Hasanuddin大学に持ち帰った。この血液試料に加え、2022年度~2023年度にかけてインドネシア共同研究者に現地調査・血液試料収集を依頼していた合計204個体の血液試料からDNA抽出・精製を実施した。帰国後、神戸大学にDNA試料を持ち帰り保存した。 2)収集DNA試料を用いた遺伝学的解析:2022年度9月に得たモーリシャスのDNA試料に対して母系mtDNAの塩基配列解析を実施した。得た塩基配列情報に基づいて、系統解析を行ったところ、mtDNAハプログループA,B,Gの3ハプログループが観察され、モーリシャス在来ヤギの伝播を推定する上で大きな成果が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1) 海外調査:2022年度までは世界的なコロナ禍が継続中であったが、世界的にもその規制等が緩和され、本年度は予定していた調査計画が進捗できた。調査対象国はインドネシアであり対象動物はヤギである。インドネシアはHasanuddin大学のBugiwati 教授と連絡を取り、2023年度の調査を計画した。2023年度前半では、Bugiwati 教授を始めとするHasanuddin大学の共同研究者4名による現地調査を実施した。調査期間2023.7.30から8.10の期間にAmbon島、Buru島、Seram島、Saparua島の4島において合計83頭の在来ヤギの血液試料を採取している。これら試料はHasanuddin大学に持ち帰り、血液試料を冷凍保存した。2023年度後半では、日本人研究者2名と調査協力者として神戸大学大学院生2名の計4名に加え、Bugiwati 教授を始めとするHasanuddin大学の共同研究者4名、合計8名による現地調査を実施した。調査期間は2024.2.28から3.13である。Golontaro島において合計40頭の在来ヤギの血液試料を採取し、Hasanuddin大学に持ち帰った。この血液試料に加え、2022年度~2023年度にかけてインドネシア共同研究者に現地調査・血液試料収集を依頼していた合計204個体の血液試料からDNA抽出・精製を実施した。帰国後、神戸大学にDNA試料を持ち帰り保存した。 2)収集DNA試料を用いた遺伝学的解析:2022年度9月に得たモーリシャスのDNA試料に対して母系mtDNAの塩基配列解析を実施した。得た塩基配列情報に基づいて、系統解析を行ったところ、mtDNAハプログループA,B,Gの3ハプログループが観察され、モーリシャス在来ヤギの伝播を推定する上で大きな成果が得られた。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は計画に沿った共同研究調査、および収集したDNAサンプルに対する解析を実施する予定である。 1) 国際共同研究による海外調査:2024年度はマダガスカル共同研究者とともに調査・試料収集を実施予定である。時期としては2024年8~9月を予定している。対象家畜はヤギ、ニワトリ、可能であればブタの試料収集を行う。特にマダガスカルの北部を中心に調査を実施する。また、広島大学研究者を中心にカリマンタン島のブタ・イノシシの調査を情報収集から始め、可能であれば現地調査を実施する予定である。 2)収集DNA試料を用いた遺伝学的解析:2022年9月に得たモーリシャスのDNA試料に対して父系SRY遺伝子の塩基配列解析を行う予定である。加えて2024年2~3月に得たインドネシア・香辛料諸島における在来ヤギのDNA試料に対して母系mtDNA解析と父系SRY遺伝子の塩基配列解析を行う。得た塩基配列情報に基づいて、系統解析、遺伝構造解析、頻度分布調査などを実施する予定である。
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