Project/Area Number |
21KK0289
|
Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (A))
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56010:Neurosurgery-related
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
今堀 太一郎 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (30604277)
|
Project Period (FY) |
2022 – 2024
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥15,600,000 (Direct Cost: ¥12,000,000、Indirect Cost: ¥3,600,000)
|
Keywords | 脳梗塞 / 血栓回収 / 血管内治療 / 脳血管内治療 / 急性主幹動脈閉塞 / ステントリトリーバー / 3dプリンタ / 血管モデル / 3dプリンター / 再開通療法 / 急性脳主幹動脈閉塞 |
Outline of Research at the Start |
急性脳主幹動脈閉塞に対して、血栓を回収する血管内再開通療法が標準的治療となったが、再開通効果には課題が残る。代表者の基課題の目的は、血栓回収デバイスと血栓との相互作用を術中に把握することで、治療戦略を最適化し、成績を向上させることである。基課題を発展させた本研究では、血栓回収機構の3要素(デバイス、血栓、血管)をデータとして捉えて解析し、試行実験を行う。得られた結果から、デバイス-血栓-血管相互作用と回収効果を定量化することで、血栓回収効果を予測し、治療戦略を最適化することを目指す。この発展研究のため、高度な実験解析システムを確立している海外研究者と共同研究を行い、飛躍的な研究の加速を目指す。
|
Outline of Annual Research Achievements |
急性脳主幹動脈閉塞は、多くが重症脳梗塞で発症するが、再開通を得ることで症状および予後が改善する。静注血栓溶解療法に加え、血栓を回収する血管内再開通療法が標準的治療となったが、再開通効果には課題が残る。代表者の基課題の目的は、閉塞部での血栓回収デバイスと血栓との絡み合い(デバイス-血栓相互作用)を術中に把握することで、治療戦略を最適化し、再開通効果を向上させることである。代表者はこれまでに、デバイス-血栓相互作用は血管撮影装置を用いてリアルタイムに把握可能であることを明らかにしてきた。基課題を発展させた本研究では、血栓回収機構の3要素(デバイス、血栓、血管)をデータとして捉えて試行実験を行うことで、治療戦略を最適化することを目指した。そのため、高度な実験解析システムを確立している海外研究者と共同研究を行い、飛躍的な研究の加速を行った。多数の血栓回収例から、臨床条件を解析して数値化し、臨床を忠実に再現した疑似血栓と人工血管を含む実験モデルで、最新のデバイスを用いた血栓回収実験を行った。デバイス-血栓-血管相互作用と回収結果を定量化することで、血栓回収効果を予測し、新規治療戦略の構築を試みた。これらの研究成果は、国際学会や国際誌で報告した。また、帰国後、すでに自施設に3Dプリンタなどを導入しており、疑似血栓と人工血管を含む実験モデルの作成が可能となった。さらに、力学的測定装置や自動牽引装置も近日導入済みであり、海外共同研究施設と同様の高度な実験解析システムの確立をすすめている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
渡航中の研究は、概ね順調に進展した。また、帰国後、自施設での実験解析システムの確立も順調に進展している。
|
Strategy for Future Research Activity |
実験研究システムを確立しつつあり、研究遂行を目指している。
|