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モンゴル産白亜紀の恐竜卵化石の微細構造の研究とそれに基づく分類

Research Project

Project/Area Number 22916012
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 地球惑星科学
Research Institution株式会社林原生物化学研究所

Principal Investigator

渡部 真人  株式会社林原生物化学研究所, 古生物学研究センター, 研究員

Project Period (FY) 2010
Project Status Completed (Fiscal Year 2010)
Budget Amount *help
¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2010: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Keywords恐竜 / 卵 / モンゴル
Research Abstract

目的:モンゴル国ゴビ砂漠に分布する白亜系から採集された恐竜の卵殻化石の内部微細構造を観察し、その分類学的位置を同定すること。
方法:採集した卵殻化石標本の薄片(プレパラート)を製作し、それを偏光顕微鏡で観察した。また、卵殻の外部、内部表面、破断面を実体顕微鏡で観察し、顕微鏡写真を撮影して、そのデータに基づき記載した。さらに、従来報告されているモンゴルおよび中国産の恐竜卵殻化石と比較し、モンゴルの卵殻化石標本の分類学的所属を同定した。
成果:従来モンゴルの中生界から発見されていなかった新しい種類の卵化石の存在を明らかにした。それは、ゴビ砂漠東部、バインシレ産地に露出する部白亜系下部から発見されたものである。
その新発見の卵化石は、中国の下部白亜系および上部白亜系から発見されているDictyoolithus属に同定された。しかし、卵殻の内部の多層構造およびサイズにおいて中国産のものとは区別され、新種である可能性が高い。詳細に卵殻の内部構造を薄片において観察したところ、従来の記載ではその種類の分類群の特徴を説明するのは不十分であることが判明した。新しい形質(特徴)を認めることができた。この成果は、2011年1月、高知大学で開催された日本古生物学会第160回例会で口頭発表した。それをもとに、現在、海外の学術雑誌に投稿するべく論文を執筆中である。
また、同産地からさらにもう1種類新しい分類群を発見した。この標本については、東京学芸大学佐藤環准教授の卒論生2名の研究テーマとして提供した。その成果は、今年の6月の日本古生物学会総会で発表予定である。さらに、モンゴル卵殻標本を、岡山理科大学西戸教授の卒論生の研究テーマ(微細構造についてのカソードルミネッセンス分析)として提供し、その内部構造を元にした分類手法を指導した。
内部構造において、結晶構造の変化および軽元素の濃集を発見した。この研究テーマについては研究代表者と大学との共同研究として継続していく予定である。

Report

(1 results)
  • 2010 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] モンゴル上部白亜系から初めて発見された恐竜卵殻・巣化石Dictyoolithus2011

    • Author(s)
      渡部真人, 他
    • Organizer
      日本古生物学会 第160回例会
    • Place of Presentation
      高知県高知市 高知大学
    • Year and Date
      2011-01-29
    • Related Report
      2010 Annual Research Report

URL: 

Published: 2010-08-23   Modified: 2016-04-21  

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