Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
X線を用いたタンパク質の構造解析では、これまで数10 um程度の大型で良質な結晶を作ることが不可欠であった。本研究では、X線自由電子レーザーを10 nmにまで極限的に集光した超高強度X線パルスを利用することでnmサイズの極微小タンパク質結晶試料の構造解析を実現する。具体的には、(i) X線自由電子レーザーから出射された波長 1 AのX線を10 nmにまで集光する光学系の開発、および(ii) ダメージの影響を組み込んだX線構造解析法の開発とタンパク質のナノ結晶への応用、を行う。超高強度X線を利用した新しい構造解析技術を確立することで、将来のX線1分子構造解析への第一歩を踏み出す。