Project/Area Number |
22H04096
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1180:Education on school subjects, primary/secondary education-related
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
INOUE YUUKI 広島大学, 附属高等学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥350,000 (Direct Cost: ¥350,000)
Fiscal Year 2022: ¥350,000 (Direct Cost: ¥350,000)
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Keywords | 数学的活動 / 先入観 / 再折り |
Outline of Research at the Start |
「先入観により無意識に思考がせまく制限されていた事柄について,驚きや感動を含む体験をすること」を『先入観突破』と定め,『先入観突破』が数学的活動につながるトリガーとなりうるかを検証する。具体的には,中学校3年生を対象とした教材「立方体の展開図の再折り」を開発し,数学の専門家と共同でワークシート分析,アンケート分析(質問項目作成も本研究で行う)を行うことにより,『先入観突破』の経験がどのような経緯で数学的活動と結びつくかについて整理する。
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Outline of Final Research Achievements |
本研究では,『先入観突破』を「先入観により無意識に思考がせまく制限されていた事柄について,驚きや感動を含む体験をすること」と定め,『先入観突破』が数学的活動につながるトリガーとなりうるかを検証することを主目的とした。検証のために,提案授業「立方体の展開図の再折り(中学校3年生対象)」を開発・実施し,ワークシート・アンケートの分析を行うことで,『先入観突破』は,その体験から直接的に生じうる問いだけでなく,体験から生徒が自発的な問いを発生しうる活動であり,主体的に問題を見いだすという点で数学的活動のトリガーとなりうることを示した。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
社会的文脈をもった答えのない問題を数学の授業で扱うことは大きな意義をもつ一方で,数学の内容と乖離することもあり,その扱い方には一考の余地がある。とりわけ,どのような活動や仕掛けが数学的活動につながるのかについて整理することは喫緊の課題であると言える。そのため,活動『先入観突破』を定め,数学的活動との関わりについて調べた本研究は,社会的問題を数学の授業で扱うという観点から意義があると考えられる。
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