Project/Area Number |
22K00204
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01070:Theory of art practice-related
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
原口 健一 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (40727541)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 多様性 / 木材 / 創造 / 触覚 |
Outline of Research at the Start |
現在、我が国では、扱われる木材の多様性は失われ、標準化が起きている。一方、木材利用法や多様な材種の植物学的特徴などをまとめた研究や木材標本、書籍などは、少なからず発表、出版されている。しかし、それらに共通することとして、創作活動を促すことを主眼としたものではないことが挙げられる。 そこで本研究では、古来よりの有用樹種について、彫る、削る、磨くなど木による造形表現を行う上で欠くことのできない触覚的要素及び木を使う意味に繋がる民俗学的要素を加えた、より表現者が得たい情報をまとめ、表現者の創作意欲を喚起する木標本作成を作成し、教育現場、ワークショップなどでの活用を通してその教育的価値を創出する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、主に3つの課題①標本作成に際して有用なパターンの検討、② 木材標本に適した効果的な文字情報、視覚情報の検討、③効果的なレイアウト方法の検討を通して、我が国において古来より有用とされていた樹種について、その特性・用途を鑑賞者が触覚的に理解し、創作意欲を喚起する木標本作成を目指すものである。 研究2年目である2023年度は、①②③を複合的に連動することを目的に研究を進めた。令和6年3月7日から14日に、FEI ART MUSEUM YOKOHAMAにて「多彩な木による彫刻展」を開催した。本展示は、「樹種の違いは、カタチにどう影響するのか」「木の特性・用途のみならず、切る・彫る・削る・磨くなどの触覚的行為は、作品へどのように昇華されるのか」の2点をテーマに、木彫研究を進める現代作家11名それぞれ異なる樹種での木彫作品の展示を行うとともに、それぞれに使用樹種についての考察を提出してもらい、パネルにして作品と同時に掲示した。また、①の研究で作成した18種類の樹種による木彫手板の展示ブースを設け、実際に触ってもらうことで作品との関連性についてより理解を促すことを行なった。展示会は、従来の美術展とは異なった視点(樹種の違いを主眼とする)ことによって、美術に興味のある人だけでなく、環境や木材そのものに興味関心がある人へも、効果的なものとなった。会期中、アンケートも取っており、その内容からも大変好評であったといえる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
①標本作成に際して有用なパターンを定め、現在18種の樹種について見本手板が完成している。② 木材標本に適した効果的な文字情報、視覚情報について11名の美術専門家の知見を加えたデータ採取。③効果的なレイアウト方法の検討については、現場での展示方法について確認を行なった。しかし、資料化に向けて、現在入手可能および展示されている標本の情報が不足しているため今季の課題である。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、展覧会で得られた知見を資料化しつつ、①②③それぞれで得られた内容を統括し発表する展開を行う。仔細として、①については、引き続き木材加工の試行を続け、さらに多樹種による作成を行う。②については、情報収集および整理を引き続き進め、データ化する。③については、国内の木材関係事業所訪問、木材市場などの木材供給元等の見学を行い、資料の幅を広げる。発表については、研究会等での発表及び書籍化を視野に進める。
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