アジアを訪れた日本人が書いた紀行・随筆に関する総合的研究
Project/Area Number |
22K00290
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02010:Japanese literature-related
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
石井 正己 東京学芸大学, 教育学部, 名誉教授 (30251565)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2026: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 植民地 / アジア / 関東大震災 / 虐殺 / 安倍能成 / 鄭大均 / 帝国主義 / 紀行・随筆 / 内国植民地 / 書評 |
Outline of Research at the Start |
5年の調査と研究の計画は、内国植民地とも言われる沖縄・北海道を視野に入れ、台湾、樺太(サハリン)、朝鮮(韓国)、満州(中国北部)、南洋群島(東南アジア)を年次ごとに進めるものである。それぞれの地域に関わる日本人の紀行や随筆はすでに多くを収集してあるが、さらに現地調査を行って海外に残る資料を収集し、年度ごとに国際研究フォーラムを開催し、報告書を作成する。そうした積み重ねによって、植民地を訪れた日本人の紀行や随筆を総合的に捉え、植民地に注がれた日本人の視線を明らかにし、その上で国際貢献に寄与できる研究の構築を図る。
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Outline of Annual Research Achievements |
①2023年8月25日、26日、「日韓中の交流~1945年までの動き~」をテーマに日韓共同学術会議を開催した。開催に先立って、石井正己編『2023年日韓共同学術会議 日韓中の交流~1945年までの動き~』(東京学芸大学、2023年8月、全161頁)を印刷・発行した。8月25日は東京学芸大学を会場にして、1名の講演、13名の研究発表を行い、26日は復興記念館を訪問して、学芸員の解説を聞き、日本・中国・韓国の研究者の共通認識を深めた。②2023年は「関東大震災100年」にあたったので、朝鮮人・中国人の虐殺に関する問題を組み込んで研究を深めることにした。『震災を語り継ぐ』(三弥井書店、2023年3月)、『文豪たちが書いた関東大震災』(NHK出版、2023年10月)の著書で触れ、後者についてはNHKラジオで放送も行った。『関東大震災百年 文豪たちの「九月一日」』(清水書院、2023年7月)、『関東大震災 文豪たちの証言』(中公文庫、2023年8月)の編著でも取り上げた。「文豪たちの関東大震災13 流言飛語の犠牲者ら」(時事通信社配信、『高知新聞』2023年9月21日)の記事でも触れた。③韓国の龍仁大学校の「文化融合時代のアジア」のプロジェクトの中で、11月15日、オンラインによって「日本人は朝鮮をどう見たか」の講演を行った。この時の論文は、日本語・韓国語の併記で『アジア文化研究誌』に掲載される予定である。④「下川正晴著『忘却の引揚げ史―泉靖一と二日市保養所―』」(『時の扉』第48号、2023年3月)、「佐藤冬樹著『関東大震災と民衆犯罪』」(時事通信社配信、『陸奥新報』2023年10月21日)の書評を書いた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルス感染症の状況を見ながら研究だったので、やはり現地の調査は控え、文献の収集と分析に力を注いだ。それによって、関東大震災時のアジアの動きを捉え、安倍能成の書いた随筆・紀行の全体像を把握し、鄭大均の編著書2冊を分析することによって、日本人の朝鮮観が多様であったことを明らかにできた。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症が落ち着いてきたので、2024年8月には韓日共同学術会議に参加して研究発表を行うとともに、現地調査を行って資料を収集し、研究者との学術交流を深める予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(18 results)
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[Journal Article] 大林太良の遺産2022
Author(s)
石井正己
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Journal Title
第35回北方民族文化シンポジウム 網走 報告書 大林太良・学問と北方文化研究―大林太良先生没後20年記念シンポジウム―
Volume: 35
Pages: 23~27
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