Project/Area Number |
22K00341
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02010:Japanese literature-related
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
平川 恵実子 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (30881768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 卓志 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (00173063)
須藤 茂樹 四国大学, 文学部, 教授 (20612047)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2026: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 仏教 / 聖教 / 寺院調査 / 地方文献 / 徳島県 / 真言宗 / 近世 / 新安祥寺流 / 聖教調査 / 地方寺院 / 寺院文献 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、近世徳島の真言宗寺院とそこに止住した僧侶を取り上げ、僧侶や寺院間の人的交流の実態解明を目的とする。 この交流実態解明のための方策として、近世徳島における学問寺として重要な位置を占める瑞龍山無盡蔵院正興寺と東明山大谷院童学寺を取り上げ、所蔵される古文献資料の悉皆調査を実施し、両寺の僧侶や寺院間の修学・教授面における交流や、当時の文人・画人等との文化的な交流実態を究明する。また、高野山寺院や仁和寺等との寺院間の交流実態を解明するための手がかりをつかむことにも努める。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は地方寺院に所属する僧侶達の交流実態の解明を目指すものである。そのために、近世徳島における真言宗僧の修学・教授活動の中核寺院であった東明山大谷院童学寺と瑞龍山無盡蔵院正興寺に保存されている文献の調査研究を行う。正興寺は、新安流と呼ばれる法流の祖である浄厳(1639-1702)、その高弟である蓮体(1663-1726)の教えを受けた寂如(1665-1741)によって享保10年(1725)年に創建された。童学寺は寂如が正興寺創建以前に住持していた寺院であり、以後も密接な関係を保ちながら伝法灌頂や一流伝授を開く道場であったことが知られている。 2ヵ寺の文献調査は昨年度から行っていたが、初年度としては、研究代表者と分担者が協力して所蔵文献の悉皆調査を行うための体制作りを行った。所蔵函ごとに文献番号をつけ、所定の調書に書誌事項を記し、全冊の写真撮影を行い、画像を文献番号順に整理した。その結果、今年度までで正興寺は聖教9函分、童学寺は聖教19函に加え、文書3函分の文献を確認することができた。文書を保存するための封筒は新たに作成した。 正興寺の歴代住職については『正興寺』(吉田寛如、正興寺開創250周年記念会、1974年)に記載があり、原卓志「正興庵歴代住職の安祥寺流相承と国伝山地蔵寺所蔵の血脉二種」(『鳴門教育大学研究紀要』36巻、2021年)によって検討されているが、童学寺については不明である。今年度は聖教の奥書等の確認に加えて墓碑をも解読することにより、歴代住職やその他の童学寺所属僧、聖教の貸し借りや一流伝授等で様々な関係があった寺院や僧が判明しつつある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
文献調査は概ね順調に進んでいる。しかし、今年度中に正興寺と童学寺の所蔵文献目録を各1冊刊行することを計画していたが、作成に予想以上に時間を要し、完成に至らなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も研究代表者と分担者が童学寺と正興寺に赴き、所蔵文献の悉皆調査を継続して行う。その成果を令和5年度内に正興寺と童学寺それぞれの所蔵文献目録としてまとめ、刊行する。 また、目録制作の過程で、上記二ヵ寺に所属する僧の修学と教授の実態や、師資関係や寺院同士の関係の解明を試み、得られた知見を論文にまとめ発表する。
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