ラテンアメリカ文学における冷戦と東アジアに関する研究
Project/Area Number |
22K00481
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02050:Literature in general-related
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
久野 量一 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (70409340)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2022: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
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Keywords | ラテンアメリカ文学 / 朝鮮戦争 / 冷戦 / 東アジア / 社会主義 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、ラテンアメリカ文学研究の視角に、朝鮮戦争を中心とした東アジアの記憶を組みこむことで、この分野の研究における西半球中心の冷戦状況の文脈を再検討に付すものである。ラテンアメリカの文学には、21世紀以降、東アジアにおける冷戦時代の記憶を継承する新しい傾向が生まれつつあり、また冷戦時代の作家たちの文化交流(例えば国際PENクラブ会議やアジア・アフリカ作家会議)に関する歴史資料も明るみになっている。本研究では、こうした時差のある過去や更新される過去を踏まえながら、ラテンアメリカ文学を、東アジアとの関わりを踏まえた東アジア発の研究に引き寄せようと試みるものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
年度上半期は、冷戦期のラテンアメリカに刊行された複数の文芸誌からアジア関係、特に東アジア関係の論文の抽出とインデックス作成に注力し、資料の重要度に関する順位づけを行った。それを踏まえて不足する文献の入手のため、キューバ訪問の計画を立て、9月にキューバを訪れた。現地では欠けていた関連文献の入手と現地の文学研究者や作家に知見を求めた。 年度下半期は上半期の現地調査の成果を整理しつつ、特にラテンアメリカと朝鮮戦争に関わる文献調査を進め、ソウル訪問の計画を立てた。3月にソウルを訪れ、朝鮮戦争におけるラテンアメリカ兵士の記録を調査し、未見の資料が数多く存在することを確認し、ソウル在住のラテンアメリカ作家に面会した。ソウル訪問が年度末になったため、その成果の整理は2024年度に持ち越しとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
二度の現地調査(キューバ、韓国)で、現地の研究者や作家と集中的に意見交換を行い、問題意識を共有できたことにより、資料の分析方法について一定の方向性が得られたため。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度は、アジア・アフリカ作家会議におけるラテンアメリカ作家とアジア作家の発言を抽出し、インデックス化に注力するとともに、研究会、学会での発表に向けて成果をまとめる。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)