日本語学習者の音声習得を支援する大規模音声コーパスの構築
Project/Area Number |
22K00568
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02060:Linguistics-related
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Research Institution | Yuge National College of Maritime Technology |
Principal Investigator |
山本 健太 弓削商船高等専門学校, 総合教育科, 助教 (60828466)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2026: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 日本語教育 / 外国語教育 / コーパス言語学 / 第二言語習得研究 / 教育工学 / 日本語教育学 / 第二言語習得 / イントネーション / 知覚と生成 |
Outline of Research at the Start |
日本語の韻律的側面について, これまで知覚と生成を扱った多くの研究が行われてきている。これらの研究の中でも特に知覚に関する研究はその多くが心理学的手法による実験が行われるため, 実験材料に綿密な検討を重ね, 研究者が膨大な時間と労力をかけてマニュアル作業で実験材料を作ることが大半である。そのため, 様々な要因が複雑に影響し合うイントネーション研究は進展が遅い。そこで本研究では, 韻律面の習得過程を総合的に明らかにしようとする一連の試みの一つとして, 知覚研究の方法論的側面に着目し, 日本語学習者の音声習得を支援することに特化したコーパスという位置付けで, 大規模多言語音声コーパスを構築する。
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Outline of Annual Research Achievements |
当該年度について,一昨年度からの計画では検索機能やUIの充実化を行いながらプロトタイプの構築を終え,収録データの収集を目指す予定であった。具体的には,材料作りと平行してWeb上で読み上げデータ収録可能なシステムとそのUIの構築(アウ トソース)である。構築にはJapanese Learners’ Speech CorpusのUIを参考に, 知覚範疇化実験の機能も実装予定であった。また,本コーパスに は, 通常コーパスが備えているKWIC検索, 文字列検索, 語彙素, 出現形検索などの機能を実装するとともに, 簡易的なスペクトログラムの表示と基本周波数, フォルマントの表示, 母語話者のモデル音声との比較検証機能についても開発することになっていた。しかしながら,勤務校の校務の都合上,簡易的なスペクトログラムの表示と,出現形のKWIC検索の実装にとどまる成果となった。徐々に構築は進んでいるが,研究者が有する日本語の音声データに限りがあるため,すでに手元にデータがある海事英語の文字データを用い,コーパス構築に向けたパイロット版という位置付けで,海事英語コーパスを構築した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
勤務校の校務(学級担任,その他役職や国際交流業務の海外引率,部活動)が多忙を極めたため,エフォート率が当初の想定を大幅に下回ることとなった。コロナが概ね落ち着きを見せ,データ収集のための協力者を募る予定であったものの,上記の理由によりほぼ叶わなかったことが原因である。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画から大幅に逸脱しない程度に目標を修正し,コーパス構築の規模を縮小予定である。プロトタイプの構築から思うように研究が遂行できておらず,データ収集に必要なインフォーマントの具体数も絞ることができていない。コーパスの雛形ができれば,データを入れていくことができるため,翌年度は主に雛形の作成に焦点化し,コーパスの機能の充実化を図ることを目指す。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)