The links between the speaker's lexicon and example sentences database: Verification through verbs acquisition experiments with L2 Japanese speakers
Project/Area Number |
22K00572
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02070:Japanese linguistics-related
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
田中 大輝 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (80646943)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2026: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 語彙知識 / 語彙習得 / レキシコン / 用例 / 日本語動詞 / データベース |
Outline of Research at the Start |
本研究では、人間が新しい語彙を習得し、既知の語彙を様々な場面で応用して用いることができるのは、メタ情報を記載した知識の集積(レキシコン)が脳内にあり、この知識の管理が具体的な用例のネットワークに支えられているからであるという立場に立つ。このようなレキシコンの姿は母語話者も非母語話者も同様であると考え、非母語話者の語彙習得に着目する。「非母語話者に提示するメタ情報として何をどのように記述するべきか」「どのような用例を提示すれば非母語話者が自力でネットワークを充実させていくことができるか」という課題に対する方針を定めて日本語動詞データベースを構築し、これを用いた習得実験によって理論の検証を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本プロジェクトでは、人間が新しい語彙を習得することができ、かつ、自分の知っている語彙をさまざまな場面で応用して用いることができるのは、メタ情報を記載した知識の集積(「辞書/レキシコン」)が脳内にあり、この知識の管理が具体的な用例のネットワークに支えられているからであるという立場に立っている。さらに、このようなレキシコンの姿は母語話者でも非母語話者でも同様であると考え、非母語話者の語彙習得を通じてこの理論を検証することを目指している。具体的には、以下の2つの課題([1]と[2])に対する方針を定め、実際に日本語の基本動詞のデータベースを構築し、非母語話者にそれを用いて動詞の使い方を学習してもらう。そして、その成果を見ることによって、理論の検証を行う。 [1] 非母語話者に提示するメタ情報として、何をどのように記述するべきか。 [2] どのような用例を提示すれば、非母語話者が自力でネットワークを充実させていくことができるか。 令和4年度は、令和5年度から始める非母語話者への検証実験の準備段階として、主に以下の3点の研究活動を進めた。 (1)日本語の基本動詞のデータベースを充実させた。主に、「A 学習項目の選定」、「B 日本語例文の作成」、「C 英語訳の作成」の3点に取り組み、「A 学習項目の選定」は約530エントリー分、「B 日本語例文の作成」は約520エントリー分、「C 英語訳の作成」は約490エントリー分を終えた。(2)本プロジェクトの公開ページ「Don動詞どん」(www.dondoushidon.org)に一般の方もアカウント登録できるようにした。これにより、一般の方もアカウント登録することで約100エントリー分のデータベースを見ることができるようになった。(3)検証実験の研究計画を整備し、令和5年度に入ればすぐに実験を開始できるようにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「A 学習項目の選定」は、令和4年度の末までに約2800エントリー分が完成した。これは、研究実施計画時(令和4年4月)の予定に比べ約106%の進捗である。「B 日本語例文の作成」は、令和4年度の末までに約2300エントリー分が完成した。これは、研究計画実施計画時(同上)の予定に比べ約105%の進捗である。「C 英語訳の作成」は、令和4年度の末までに約2000エントリー分が完成した。これは、研究計画実施計画時(同上)の予定に比べ約107%の進捗である。 本プロジェクトの公開ページ「Don動詞どん」(www.dondoushidon.org)は令和3年度より公開しているが、当時は本プロジェクトの理念・目的・工夫・期待される成果などの紹介が主であり、作成中のデータベースの内容についてはほんの一例を示すに留まっていた。しかし、令和4年度には一般の方もアカウント登録できるようにし、現在では、アカウント登録者は約100エントリー分のデータベースを見ることができるようになっている。 本プロジェクトの検証実験は、令和3年度に一度予備調査を行っている。令和4年度は、予備調査の結果を分析し、調査の方法を練り直した。 本プロジェクトは、研究計画調書作成時(令和3年9月)は22名のチーム(応募者と研究協力者①(上山あゆみ氏:九州大学)、研究協力者②(J.-R.Hayashishita氏:University of Otago)、例文作成補助者15名、英語訳作成補助者3名、データベース技術者1名)であったが、その後、賛同者が増え、令和4年度の末までに24名体制となっている。データベースの構築はクラウド上で行っており、研究の打ち合わせはインターネット電話で行うことを基本としているが、集中して研究活動に取り組むため、令和4年度は対面での打ち合わせおよび研究活動を2回(それぞれ約一週間)実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度以降も引き続き、日本語の基本動詞のデータベースの充実を進めていく。エントリー数は合計3000の完成を目指しており、「A 学習項目の選定」は令和5年度末までに、「B 日本語例文の作成」は令和6年度末までに、「C 英語訳の作成」は令和7年度末までに、それぞれ完成させることを予定している。 検証実験は、令和5年度には約50名の非母語話者を対象として実施する予定である。実験協力者には本プロジェクトの公開ページ「Don動詞どん」(www.dondoushidon.org)にアカウント登録をしてもらい、本プロジェクトのデータベースにアクセスして調査に協力してもらう。この検証実験は令和8年度までに毎年1回、合計4回の実施を計画している。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)