Project/Area Number |
22K00573
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02070:Japanese linguistics-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
蛭沼 芽衣 九州大学, 人文科学研究院, 助教 (20807177)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 訓点データベース / Excelマクロ / 訓点資料 / データベース |
Outline of Research at the Start |
本研究は、訓点資料本文データベースの試作版を作成し、研究資料としての資料性を検討していくものである。本研究では、これまでの研究において作成した入力用システムを用いて、訓点資料データベースを作成し、実際に研究用途として使用してみる。そのうえで、データベース自体の有効性や問題点などを再検討し、今後のデータベース作成の課題を探っていく。 また、ことばの研究では文脈が重要となるため、文脈に返るための、読み下し文作成への検討を始める。作成したデータから生成できないか、問題点などを洗い出し検討していきたい。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、訓点資料に加点された、訓点のデータベースを作成するための基礎的研究、および入力のためのシステムを構築していくことである。訓点資料のもつ膨大な情報を、いかに効率よく、また利便性の高い形でデータ化していけるかを検討するものである。 本年度は、これまで検討、作成してきたシステムを使用して、九州大学所蔵の『金光明最勝王経』平安中期点、全10巻分、総字数約65000字、加点字だけで約30000字分の訓点をデータ化した。このデータベースの紹介と研究利用の可能性について学会で発表し、訓点をデータベース化する意義について、一定の評価を得ることができた。さらに試験的ではあるがweb公開もしたので、利用者からのフィードバックも可能となった。今後は公開の方法や、webの仕様(検索方法など)も検討していきたい。 まとまったデータができたことで、研究利用方法や、システム上の問題など、次なる課題も明確になった。このデータは試作のものであり、入力のミスも多い。今後は、そのような誤りを修正し、データの精度向上につとめる。一方で、そのような入力ミスを、システム段階でのどのように、どの程度減らせるか、検討していく必要がある。システムの改善におって、入力段階でのエラーを可能な限り削減できる方法を考えていく。また、使用文献の種類も増やし、データベースとしての体裁を整えていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は、一通りのデータベース作成ができたので、次の課題が明確になった。試験的ではあるが、web公開もし、他の研究者も閲覧、意見をもらえる環境が整ったといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
作成したデータを見直すと入力の誤りなどが多数見つかったため、それらの修正と、それとともに、訓読文の作成にも着手していく。入力の誤りは、単純な入力ミスもあるが、未読の点という問題もあり、それらを読解するには類似の点との比較だけではなく、文脈上の解釈も必要になってくる。訓点資料は、訓読して初めて日本語研究に資することができるものであるし、訓読するための点は、やはり訓読しながら出なければ解読できない箇所も多い。本研究はあまり訓読を目的としていなかったが、データ作成には訓読は欠かせないものだと実感した。また、単純な入力のミスをどう防いでいくかも検討していきたい。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)