Project/Area Number |
22K00870
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03020:Japanese history-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
栗原 伸一郎 東北大学, 文学研究科, 助教 (90884495)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 仙台藩 / 戊辰戦争 / 奥羽越列藩同盟 / 東北 / 敗者 |
Outline of Research at the Start |
戊辰戦争に際して新政府に対抗し、敗者となった仙台藩および奥羽越列藩同盟が、政治行動や軍事行動をどのように決定・実践したのか再検討する。 戊辰戦争期やその前段階における仙台藩の政治・軍事の実態について、人事・人材登用・意思決定や軍備・軍編制・指揮系統等の面から考察する。また、それらを踏まえた上で、奥羽越列藩同盟の体制を仙台藩との関係から考察する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、戊辰戦争に至る仙台藩の藩政および軍事の実態を明らかにするため、仙台市博物館所蔵の藩庁日記など仙台藩の基礎史料について入力作業を進めるとともに、そこに記される藩士の人事情報の集積を進めた。こうした基礎作業によって、仙台藩における人事全体の傾向を分析する下地を整えるとともに、軍指揮官クラスの人事について考察を加えた。 また、仙台市内外の諸機関が所蔵する仙台藩関連史料について調査し、これまでに得ていた写真データ等と合わせて内容の分析を進めた。具体的には、軍指導者の意見書などについて考察を加えることで、戦争開始時の仙台藩の軍備や、藩主流派である首脳部・渉外担当者と軍指導者との状況認識の相違などについて理解を深めることができた。また、陪臣部隊を派遣した給人に関わる御用留などを分析することで、軍司令部の設置状況を含めて、藩領南部における戦争時の指揮・命令系統の把握を試みた。これら仙台藩の人事・軍編制・軍事指揮については、明治維新史学会大会で研究報告を行い、本研究の方向性や課題を提示した。 加えて、奥羽越列藩同盟の体制と仙台藩との関係を考察するため、米沢市・会津若松市・盛岡市・福島市に出向き、博物館・図書館等において各藩の史料を調査した。これらを通して、仙台藩の史料からは確認できなかった仙台藩と奥羽諸藩との政治的・軍事的関係や、仙台藩を含めた列藩同盟軍の指揮系統・意思決定に関わる事例などを確認することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
基礎史料の入力作業については順調に進んでいる。また、仙台藩を含めた奥羽諸藩の史料の調査を各所で実施し、分析を進めた。研究計画時には組み込んでいなかった史料を利用する機会を得たため、調査・分析の優先順位を変更した部分もあるが、学会で研究報告を実施できたこともあり、おおむね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
史料の所在について継続的に情報収集を行い、各所で調査を実施する。本年度は軍事に関する史料データの集積が主であったため、今後は意思決定に関する史料の発掘にも注力する。そこで得られた史料の内容を分析し、活字化されている既知の史料についても再検討することで、成果発信の準備を進めていく。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)