Project/Area Number |
22K00880
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03020:Japanese history-related
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
山本 英貴 帝京大学, 文学部, 准教授 (90711101)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2025: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 「江戸幕府日記」 / 「右筆所日記」 / 「御用部屋日記」 / 「柳営日次記」 / 「御日記」 / 江戸幕府日記 / 柳営日次記 / 殿中沙汰書 |
Outline of Research at the Start |
現在、江戸幕府の政治・制度に関する研究は、「江戸幕府日記」をもとに分析が進められている。しかし現存する「江戸幕府日記」が、幕府の右筆が記した公式の日記、老中の執務日記、役人個人の日記という3系統の日記により構成され、利用にあたり注意を要する日記であることは学界において共有されていない。 本研究の目的は、国立公文書館に所蔵される「江戸幕府日記」約500点を1点ずつ検討し、どの日記が公式のものであり、どの日記が老中の執務日記あるいは役人個人の日記なのかを確定させ、研究者が「江戸幕府日記」を利用しやすい環境を整備することである。
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Outline of Annual Research Achievements |
江戸幕府の政治・制度に関する研究は、国立公文書館に所蔵される「江戸幕府日記」の表題が付いた史料をもとに分析が進められている。しかし「江戸幕府日記」が、幕府の右筆が記した日記(「右筆所日記」)、老中の執務日記(「御用部屋日記」)、幕府の役人が記した個人の日記、という3系統の日記により構成され、利用にあたり注意を要する日記であることは学界において共有されていない。 本研究の目的は、現存する約500点の「江戸幕府日記」を1点ずつ検討し、どの日記が「右筆所日記」であり、どの日記が「御用部屋日記」あるいは幕府の役人個人の日記なのかを確定させ、「江戸幕府日記」を利用しやすい環境を整備することである。 2022年度は、国立公文書館から「江戸幕府日記」のデジタルデータをすべてダウンロードし、約500点のデータを1点ずつ確認した。そして、どの日記が「右筆所日記」であり、「御用部屋日記」あるいは役人個人の日記なのかを分類し、一覧表にまとめた。 さらに、幕府は「右筆所日記」や「御用部屋日記」などから必要な記事を抜き出し、それを「柳営日次記」としてまとめた。そして、「柳営日次記」を土台として「御日記」と呼ばれる公式の日記を作成した。2022年度は「柳営日次記」について、どのような史料をもとに執筆し、どのような史料をもとに執筆した箇所を加除・修正したのかについて着目した。すなわち、「柳営日次記」において加除・修正が施されている箇所の抽出作業を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は、研究計画書に記載した手順通りに進めることができている。しかし、研究代表者は2022年夏、新型コロナウイルスに感染し、復帰後も後遺症に悩まされた。後遺症の克服後はインフルエンザに感染するなどし、大病が続いた。そのため、2022年は校務をこなすことで精一杯であり、本研究については研究協力者に指示を出し、進めてもらった。研究代表者が2022年の夏以降、本研究に復帰できたのは2023年になってからである。そのことが、本研究の進捗状況を「やや遅れている」と判断した理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画そのものに支障はないので、2023年度はしっかりと取り組んでいきたい。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)