Project/Area Number |
22K00889
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03020:Japanese history-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
堀 裕 東北大学, 文学研究科, 教授 (50310769)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三上 喜孝 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (10331290)
吉田 歓 山形県立米沢女子短期大学, その他部局等, 教授 (70312618)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 大宰府 / 秋田城 / 四天王寺 / 払田柵 / 大明宮 / 王宮 / 仏教 / 官衙 / 城柵 / 東アジア |
Outline of Research at the Start |
8世紀半ばに始まった宮中正月金光明最勝会(御斎会)は、天皇が大極殿で座るべき高御座に、盧舎那如来像を据え、天皇や官人等が拝礼するなかで拝礼祈祷する法会であった。日本古代の国家仏事は、これを中心に地方の官衙・城柵・寺院と連動して開かれている。①このような王宮と地方官衙・城柵の仏事の分析は、官人・百姓の上に立つ天皇が、仏教に帰依する意義を明らかにすることが期待される。②その構造の特色は、日本国内に限った分析だけでは不明確であるため、東アジア諸国との比較史を行う必要がある。③①と②を踏まえ、政治史と思想史から、天皇の宗教的な権威の構造的な分析を解明することができる。これらを踏まえ研究成果を公開する。
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Outline of Annual Research Achievements |
科研の目的は、日本と中国、韓国(朝鮮)における宮と「辺境」の比較史を行うことにある。そのため、初年度には、9月に九州地方の大宰府とその周辺の城郭遺跡(大野城・基肄城など)・寺院跡(四天王寺・般若寺・筑前国分寺・国分尼寺跡など)・官衙跡(客館跡)・邸宅跡(榎社)や、それに関連する道跡や、羅城の有無の検討など、大宰府関連遺跡を踏査し、とくに宗教関連遺物の調査を実施し得た。これらによって、関連する遺跡・文献に関わる情報収集の実施と、最新の調査成果を学ぶことができた。また東北地方の多賀城廃寺に関する遺物調査を実施するとともに、平泉周辺の遺跡の踏査、関連する資料調査を実施した。これらによって、従来認識されていなかった点や、最新の研究成果を学ぶことができた。これらを踏まえつつ、3月には、科研のメンバーによる研究報告会を実施している。その報告内容は、唐の大明宮における宗教施設、日本の払田柵出土史料の分析、大宰府の空間認識と官衙・宗教施設に関わる研究、秋田城と大宰府みみる四天王寺に関するものであり、多面的な研究成果を得た。また、科研メンバーによる研究成果報告として学術雑誌に掲載された論文や、一般向けの書籍に掲載された論文、HPへの成果掲載、口頭発表などで実施されている。日中韓の比較史のための作業の一環として、とくに九州地方の研究成果を学び、検討することができたのは、科研の初年度の成果として極めて重要であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
大宰府踏査は、台風のため参加できなかった者がでてしまったことは残念であったが、協力いただいた方々のご尽力で、調査そのものは実施することができた。また、研究成果報告会も予定通り実施することができた。これらによって想定した以上の成果を得ることができている。
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Strategy for Future Research Activity |
踏査は、日本の東北地方と韓国、中国で実施する予定である。また毎年研究成果報告会を行うとともに、シンポジウムの開催を予定している。
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Report
(1 results)
Research Products
(16 results)