デジタル・プラットフォームによる個人データの収集・利用に係る包括的規制政策研究
Project/Area Number |
22K01182
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 05040:Social law-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
滝澤 紗矢子 東京大学, 大学院法学政治学研究科(法学部), 教授 (40334297)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | デジタルプラットフォーム / 競争法 / 個人情報保護 / 個人情報 / 消費者保護 / パーソナライゼーション / 競争規制 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、デジタル・プラットフォームによる個人データの収集や利用から生ずる諸問題のうち、①個人データの不当な収集・利用に対する協調的規制、②個人情報保護と競争促進という異なる要請に伴う相克の調整、③パーソナライゼーション加速化傾向に伴う取引の個別的差別化への対応、という3つの問題に取り組むことで、競争法上の単独行為規制を理論的に精緻化するとともに、個人情報保護法や消費者法等を包括した実践的規制のあり方を検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、社会的重要度を増したデジタルプラットフォームに係る競争上の問題のうち、プラットフォームの競争力に深く関係する個人データの収集や利用から生ずる諸問題に焦点を当て、とりわけ、1.個人データの不当な収集・利用に対する協調的規制、2.個人情報保護と競争促進という異なる要請に伴う相克の調整、3.パーソナライゼーション加速化傾向に伴う取引の個別的差別化への対応、という3つの問題をにつき、競争法上の単独行為規制を中心に、個人情報保護法や消費者法等他法の観点も包括して、我が国における適切な規制政策を提言し得る理論的基盤を提供しようとするものである。 2年目はまず、1年目に研究を進めていた上記1・2の問いに関わる研究のうち、特に2について、研究成果をまとめて発表した。すなわち、デジタルプラットフォームの特徴である多面市場において、一方市場で反競争性を、他方市場で個人情報保護の利益をもたらすような場合に、競争法上、どのような調整の可能性があり、またその方法はどのようなものか、について検討した。研究においては、競争法は市場を跨ぐ利益衡量について、慎重、もしくは総じて否定的である現状を見た上で、その理由づけを探究した。そして、当該理由づけからすれば、一定の要請がある場合に市場を跨ぐ利益衡量を許容しうる可能性があり、実際にそうした議論も生じていることを示した。 次に、1.3の問いについても研究を進め、その成果を研究会で報告して、質疑を通じてフィードバックを得た。また、パーソナルプライシングに係るセミナーを主催したり、関連するシンポジウムに参加することを通じて新たな知見を得て、研究内容を深めることができた。来年度はこの成果をまとめて論文として発表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の計画より早く、研究成果の一部を2年目のうちに論文として発表することができた。 また、当初の計画よりも多く、研究会等で課題に関する報告を行って有益なフィードバックを得られた。 計画にはなかったが、自らが主催して海外から研究者を招聘して研究課題に関するセミナーを開催し、意見交換等を通じて新たな知見を得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
現在まで進めてきている研究について、フィードバック等を通じて今年得られた知見を基にさらに文献を読み込んで進展させて、論文として成果を公表する。当初の予定は、国内での成果公表であるが、海外でも成果を公表し、フィードバックを通じてその先の研究に繋げていくことを目標としたい。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)