Project/Area Number |
22K01424
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07030:Economic statistics-related
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
羽森 茂之 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (60189628)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | connectedness / COVID-19 / geopolitical risk / Russia-Ukraine war / Spillover Effects / ESG Investment / Green Finance / システミックリスク / ESG / 金融危機 / 持続可能性 |
Outline of Research at the Start |
2008-2009年の世界金融危機等の経験を経て、個々の金融機関の健全性の確保に止まらず、金融システム全体を不安定化させるシステミック・リスクの抑制を目的とした金融機関のリスク管理強化や政策当局のマクロプルーデンシャル規制導入が世界的な課題となっている。他方で、近年、ESG投資やグリーンファイナンスなど、経済社会の持続可能性の向上に貢献する投資への社会的な関心が高まっており、本研究プロジェクトはこれらの課題解決に資する学術的知見を創出しようとするものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度の研究実績として、8篇の査読付き国際学術専門誌(Energy Economics, International Review of Financial Analysis, Sustainability, Singapore Economic Review等)に論文の採択・出版を行った。また、国際学術専門誌「Frontiers in Environmental Science」においてResearch Topic "Collaborative economy CE5P (Planet, People, Partnership, Prosperity, Peace)" の編集を Prof. Otilia Manta (Romanian Academy), Prof. Mohammed K. A. Kaabar (University of Malaya), Prof. Valentina Vasile (Institute of National Economy) と共に行った。 プロジェクトから得られた本年度の新たな知見の代表例は以下の通りである。(1)sovereign credit ネットワークを構築するためにtail dependenceに基づく極値連動性尺度を提案し、極端な天候や気候災害が国別のsovereignty riskに重大な影響を与えることを明らかにした。(2)高次モーメントの波及効果は低次モーメントの波及効果よりも小さい。また、リターンと歪度の波及効果は短期的なものに留まるが、ボラティリティの波及効果は長期にわたって持続する。(3)連動性分析を用いて米国と欧州に関する分析を行い、米国では上昇相場と下落相場の間に非対称な連動性を示すが、欧州は対照的なパターンを示すことが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究プロジェクトに基づく研究成果が、英文査読付き学術専門誌に8篇掲載され、さらに、国際学術専門誌「Frontiers in Environmental Science」のResearch Topicに関して、海外の研究者と共に共同編集を行った。これからのことから、本研究プロジェクトは順調に推移していると判断できる。
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Strategy for Future Research Activity |
現在の研究をさらに推進し、該当する研究分野に関して国際共同研究を進めながら、英文学術専門誌の投稿を基本に研究を進めていく予定である。特に、①金融危機のメカニズム解明、②精度の高い早期警戒システムの構築、③金融危機の実体経済への波及経路の分析、④ESG投資・グリーンファイナンスなどの特徴の解明、等に重点を置く予定である。。
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Report
(2 results)
Research Products
(21 results)