Project/Area Number |
22K01466
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07040:Economic policy-related
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Research Institution | Takushoku University |
Principal Investigator |
丹野 忠晋 拓殖大学, 政経学部, 教授 (40282933)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢崎 敬人 工学院大学, 情報学部(情報工学部), 准教授 (10345150)
増原 宏明 信州大学, 学術研究院社会科学系, 教授 (10419153)
山田 玲良 札幌大学, 地域共創学群, 教授 (50364203)
櫻井 秀彦 北海道科学大学, 薬学部, 教授 (70326560)
林 行成 広島国際大学, 健康科学部, 教授 (90389122)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2026: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | イノベーション / 医療IT / 競争 / 経済厚生 / ジェネリック医薬品 / 安定供給 / ネットワーク / スピルオーバー / 特許保護 |
Outline of Research at the Start |
「イノベーションの創出と普及に関する競争と保護の関係の解明」と題する本研究の目的は,経済厚生の観点からイノベーションを創出し,普及させていく上で,競争とその保護がどのように機能するかを理論・実証的に解明することである.その目的を達成するために研究を4つのパートに分ける.第1に競争と経済厚生の関係をイノベーションからどのように捉えられるかの理論研究を進める.第2に特許保護制度の経済厚生面での特徴を理論的把握する.第3に既存企業と新興企業に関するイノベーションの創出と既存設備の利用に関する特徴と経済厚生に与える影響を理論的に解明する.第4に医療用医薬品のサプライチェーン問題を実証的に考察する.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題「イノベーションの創出と普及に関する競争と保護の関係の解明」の第2年目(2023年度)の実績は質・量ともに満足のいくものであった.医療イノベーションに関しては医薬品の効果や使用法に関する実証的研究の成果を公表した.また,日本でのコロナ対応に関する供給体制がどのような効果をもたらしたかについても公にすることができた. 第3にイノベーションの普及に関してジェネリック医薬品不足の原因を究明する研究を実施した.その研究は査読付き学術専門誌に投稿され,修正要請を受けた後,再投稿され,現在は審査結果を待っている状態である.第4に特許保護のあり方と研究開発投資の研究に関しては,研究成果をまとめて国際的な査読付き学術専門誌に投稿した.2024年4月に論文審査プロセスに入った旨の報告を受けている.第5に競争とイノベーションの関係についての研究をまとめて国際的な査読付き学術専門誌に投稿した.その後,さらなる研究を付け加えて再投稿先を検討している.第6に医療情報ネットワークに関してはネットワーク参加と地理的な特徴の関係の研究をまとめている段階である.日本ホスピタリティ・マネジメント学会の論文奨励賞(2023年8月)や日本医療情報学会の優秀ポスター賞(2023年6月)を受賞した.第7に病院の公共性とコロナ対応に対する新たな視点を得て紀要論文とした. 本研究チームの研究環境について述べる.2023年(令和5年)9月に信州大学松本キャンパスにおいて研究会を開いた.また,2023年(令和5年)12月に北海道科学大学サテライトキャンパスにおいて研究の打ち合わせを行なった.さらに,2024年(令和6年)2月に広島国際大学呉キャンパスにおいて研究会を開いた. 研究期間の第2年目において,実施状況と共同研究の相互作用が非常に良好であり,全体として高い水準の成果を達成していると言える.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本研究課題「イノベーションの創出と普及に関する競争と保護の関係の解明」の第2年目(2023年度)の現在までの進捗状況は,当初の計画以上に進展している.コロナ対応の研究など派生的な研究の社会的な要請などにより研究成果が増えた.質的にも,研究は査読付き学術専門誌のプロセスを順調に進み,成果を生み出している状況である.また,研究代表者および分担者がそれぞれの問題意識に基づいて行う研究と,研究会を通じた相互作用が成果を生んでいると考えられる.イノベーションはコロナ対応で見られるように社会的な問題解決において大いに力を発揮する.そのような社会的な問題を解決する研究を続けていけば,本研究課題はさらに進展すると考えている.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題「イノベーションの創出と普及に関する競争と保護の関係の解明」の第3年目(2024年度)以降の研究の推進方策を以下に述べる.第1に,第2年目(2023年度)のいくつかの研究が査読プロセスに入っているので,それらを公表できるように努めたい.第2に,これらを発展させる理論的および実証的な追加研究を計画している.現在は当初の計画を超えて進んでいるが,更なる高みを目指したい.しかし,第1の査読付き学術専門誌に受理されるのが最優先である.第3に,本研究課題の実施する中で新たな研究課題の芽が生まれたため,これを発展させる研究を行う予定である.例えば,医療IT活用において患者の入退院に関して医療連携を効率的に実施できる状況がある.そのような状況を目に見える形で示すため,証拠に基づいたデータ整備と解析を行いたい.また,公的な病院と私的な病院の形態に関して異なるパフォーマンスが生まれる状況が確認できた.このような経済現象を更に解明することも企図したい.第4に第3年目も研究会を組織して研究代表者および分担者が効率的に共同研究を実施したり,研究のアイディアを高め合う活動を行ないたい.
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