専門サービス組織の成長:定量・定性研究からのアプローチ
Project/Area Number |
22K01676
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07080:Business administration-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中本 龍市 九州大学, 経済学研究院, 准教授 (80616136)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中園 宏幸 広島修道大学, 商学部, 准教授 (40755386)
舟津 昌平 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 講師 (60825173)
原 泰史 神戸大学, 経営学研究科, 准教授 (70774644)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 経営学 / 組織論 / 組織成長 / 専門職サービス組織 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、専門サービス組織の組織成長の要因と過程を明らかにすることである。すでに触れたように、組織の成長は時間的変化を持つ多面的な現象であるため、この答えを導くには、定量および定性研究を併用する必要がある。Penroseの理論を援用すれば、組織成長の要因と過程を明らかにするためには、インタビューなどの質的研究を通して当事者の機会の認識や経営資源の使い方の意思決定を分析する必要がある。この点について、本研究では、営利企業ではなく、専門サービス組織を対象とするため、既存研究の境界条件が明らかにできる。
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Outline of Annual Research Achievements |
今期は、基本的な多角化戦略の視点を用いて分析を行った。つまり、専門サービス組織(PSFs)の多角化が組織成長に与える影響を分析した。ここでは組織成長を「組織規模の量的拡大」と定義し、売上高、資産、構成員数などの量的特性によって測定されるものとした。 PSFsの多角化、すなわち市場や製品・サービス範囲の拡大は、組織成長の主要な手段であり、法律、会計、経営コンサルティングのような専門サービス業界においても顕著である。多角化は、組織の存続や昇進の機会の提供など、成長を促進するための戦略的要素として機能する。特に、PSFsにおいては、組織の継続的な成長が、専門職への昇進機会としての誘因を持続させることにも直結する。しかし、専門サービス産業における成長のメカニズムは、理論的な裏付けが不足しているため、これを深掘りしている。 成長の理論において、外部の事業機会と内部資源の適切な組み合わせが重要であると指摘されている。PSFsの場合、外部機会を活用するための内部資源の管理は、組織成長に直結するが、専門職の高い自律性を考慮する必要がある。したがって、PSFsでは、戦略的マネジメントが個々の専門職の自律性を尊重しつつ、組織全体としての方向性を定める重要な役割を果たしている。 これらの分析を書籍として出版し、PSFsの多角化と組織成長の関係性を明らかにし、専門サービス産業における成長戦略の理論的枠組みを提供することで、学術的な議論に寄与した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
科研のテーマをまとめ、書籍を出版したこと、また、学術雑誌に投稿することができたことが挙げられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、共同研究者との定量データの整理を追加で行いデータを拡張した後に原稿を投稿する予定である。さらに、定性研究のデータを収集し現象の総合的理解に努める。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)