Project/Area Number |
22K01779
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07090:Commerce-related
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Research Institution | Seinan Gakuin University |
Principal Investigator |
三井 雄一 西南学院大学, 商学部, 准教授 (00782145)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅野 樹里 (加藤樹里) 金沢工業大学, 情報フロンティア学部, 講師 (10805401)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2024: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 感動 / 価値志向性 / 感情 / 消費者行動 / 価値 / 価値観 / マーケティング / 感情心理学 / 広告 |
Outline of Research at the Start |
近年、マーケティングにおいて消費者心理への関心は高まっている。特に消費者心理に関する研究の中でも、1980年代より感情反応への関心が高まり、今やマーケティング研究の主要なテーマの一つである。中でも感動は、既存の感情研究の知見から、消費者の感動喚起による効果は、企業戦略上も有用な知見となる可能性が高いと考えられる。しかし、感動概念そのものに焦点を当てた研究は一部を除いてほとんど存在せず、その生起要因や影響メカニズムの解明が求められる。そこで、本研究では、①感動の喚起および影響メカニズムについて、実証的に明らかにすることに加えて、②強い肯定的感情としての感動の残存効果についても検討する
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、消費行動における感動の位置づけに関するレビュー論文の執筆を主たる活動として研究を行ってきた。感動概念と感情概念を比較し、マーケティング領域、心理学領域の双方の観点から感動の生起や影響について先行研究の整理を行った。 感動研究は世界的にもその数が少ないうえに、日本語における「感動」とは厳密には異なる概念として扱われているものが多数を占める。本研究では、日本語で表現される「感動」概念と類似する諸感情概念との差異を明確にするとともに、先行研究を感動の範囲から3つの潮流に大別している。加えて、感動が持つ特徴的な効果として、価値志向性への影響を示している。消費文脈においても価値志向性への注目は高まっており、今後の消費者行動研究における感動効果研究の基礎となる概念および先行研究の整理を行ったことは一定の貢献があると考えている。 当論文は、商業学会への投稿を試みたが、査読者よりマーケティング領域よりも、心理学領域での帰結とした方がいいのではないかと指摘をいただいた。そのため、2023年度末に内容の修正を行ったうえで、北陸心理学会の『心理学の諸領域』への投稿を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者、分担者当人の長期にわたる体調不良に加えて、コロナ禍における親族の感染、手術などが立て続いており、2023年度は研究を進めることができない期間が長期間存在したことがあげられる。また、当初マーケティング領域での執筆を試みていたが、投稿したジャーナルの査読者よりご助言をいただき、心理学領域のジャーナルへの投稿へと変更したことも要因の一つである。
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Strategy for Future Research Activity |
レビュー論文の執筆・投稿がほぼ完了したため、2023年度末に次の研究計画をたてている。次の調査では、広告刺激により生じる感動経験にパーソナリティとしての価値志向性が及ぼす影響についてweb調査を用いて分析をする。当調査は、すでに2023年度末時点で代表者所属大学より倫理審査にて承認を得ており、2024年度では早速実証研究のための調査を行い、当初計画どおりに進捗を進めていきたい。
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