個別化・個性化の視点からコンピテンシーの育成を保証する理科教授・学習の総合的研究
Project/Area Number |
22K02488
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
遠藤 優介 筑波大学, 人間系, 助教 (80759051)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | コンピテンシー / 個別化・個性化 / 理科教授・学習 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、個別化・個性化の視点からコンピテンシーの育成を保証する理科教授・学習についての理論的・実証的研究である。特に以下3点の達成を目指す。第一に、個別化・個性化の視点が具現化されたドイツの先進事例の特徴を解明する。第二に、第一の成果や最新の教授・学習論の知見をもとに、日本の中学校段階対象の理科教授・学習プログラムを開発する。第三に、その試行・評価を踏まえ、個別化・個性化の視点からコンピテンシーの育成を保証する理科教授・学習のビジョンをモデル的に示す。
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Outline of Annual Research Achievements |
子ども一人一人のコンピテンシーの確かな育成に向けて、教授・学習の「個別化・個性化」が一層重視されつつあり、それを教科レベルでいかに具現化していくかが問われる状況にある。本研究は、日本で求められる個別化・個性化の視点からコンピテンシーの育成を保証する理科教授・学習に関する理論的・実証的研究である。具体的には、ドイツの先進事例の特徴解明を図るとともに、その成果を反映させながら、日本における個別化・個性化の視点からコンピテンシー(資質・能力)の育成を保証する理科教授・学習のビジョンをモデル的に示すことを目的とする。 令和5年度は、前年度に引き続き個別化・個性化(Individualisierung)の視点を反映したドイツのコンピテンシー指向の科学教授・学習の特徴を体系的に解明するという下位目的を達成すべく、事例の収集を継続して進めながら、特に扱われている学習課題の構成という面を中心に分析を行った。また、これらの事例に関連して、コンピテンシーの育成という視座から近年注目を集めるドイツのプロジェクト型学習の展開動向について探った。その結果、ほとんどの州の教育課程基準(レールプラン)上でプロジェクト型学習への言及がなされていること、教科横断的な学習の観点からその意義や重要性が捉えられていること、一部の州では学際的なテーマを探究するようなプロジェクト型学習がアビトゥーアの取得に関わる形で制度設計されていること、などが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ドイツにおける具体的事例の収集は概ね完了したが、その多様さから当初予定していた分析の観点を再吟味する必要性が生じ、その作業に時間を要しているため、やや遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は、前年度に引き続きドイツにおける事例分析を行い(分析観点の再吟味を含む)、特徴を描出する。それらの知見、及び個別化・個性化をめぐる近年の教授論・学習論の動向を踏まえ、日本の中学校を対象とした理科教授・学習プログラムの具体について検討する。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)