ソーシャルインクルージョンの考え方を重視した性に関する指導の実証的研究
Project/Area Number |
22K02539
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
片岡 千恵 筑波大学, 体育系, 准教授 (30642524)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 貴弘 筑波大学, 体育系, 教授 (90862102)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
|
Keywords | 性に関する指導 / 多様な性 / 保護者 / 半構造化面接法 |
Outline of Research at the Start |
本研究では,日本の学校における性に関する指導の充実に向けて,まず,教師,管理職,保護者のそれぞれの立場から,現行の性に関する指導の改善事項と今後求められる内容(ニーズ)を明らかにする。そして,性に関して,社会的に困難な立場にある人々を含むすべての人が共に生きていくという理念であるソーシャルインクルージョンの考え方を重視した授業モデルを構想し,その有効性を検証する。本研究の成果は,児童生徒が自分自身と多様な人々の性のあり方に関する理解を深めることを通して,性被害等の性に関する健康問題の防止につなげるとともに,性差別のないインクルーシブな社会の構築にも寄与しうる。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,学校の性に関する指導の充実に向けて,教師,管理職,保護者のそれぞれの立場から,現行の性に関する指導の改善事項と今後求められる内容(ニーズ)を明らかにし,社会的に困難な立場にある人々を含むすべての人が共に生きていくという理念であるソーシャルインクルージョンの考え方を重視した性に関する指導の授業モデルを構想して,その有効性を検証することを目的としている。そのために2年目の令和5年度には,授業モデルの有効性を検証するための介入評価研究の実施に向けた準備を整えた。具体的には,まず,中学校の特別活動「学級活動」で実施する多様な性に関する授業モデル(50分)を構想した。本授業のねらいは,「多様な性」について理解すること,自分のセクシュアリティを大切にするとともに他者のセクシュアリティを尊重し,多様な人々と共に生きる態度を身に付けること,とした。また,事前調査および事後調査の内容を検討した。調査内容としては,多様な性に関する知識および意識に関する項目,授業のプロセス評価の項目とした。さらに,対象校1校を選定し,調査協力の依頼をするとともに,授業の実施に向けた計画を整えた。これらの研究計画について,研究倫理申請書を作成し,提出した。本研究の成果は,子供たちが自分自身と多様な人々の性のあり方に関する理解を深めることを通して,性に関する健康問題の防止につなげるとともに,性差別のないインクルーシブな社会の構築に寄与しうるものである。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2年目に予定していた授業モデルの構想および介入評価研究の計画・準備を整えることができたため。
|
Strategy for Future Research Activity |
3年目の令和6年度には,構想した授業モデルについて介入評価研究を実施して,その有効性を検証する。
|
Report
(2 results)
Research Products
(1 results)