Development of a seminar-type educational program to promote autonomous developmental teaching in arithmetic and mathematics
Project/Area Number |
22K02623
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
佐藤 学 秋田大学, 教育学研究科, 教授 (90587304)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 久恵 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (00314518)
新木 伸次 国士舘大学, 体育学部, 准教授 (30450159)
黒田 大樹 岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 講師 (90964320)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | 自律的発展型授業 / ゼミナール型教育プログラム / 教師の知識 / 教師の感情 / 数学的な見方・考え方の形成過程 / モデルシート / 発展的思考・態度の形成過程 / 問題意識 / 知識形成過程 / 知識の更新 / 経験-理解-試行-自立 / 自己決定理論 / 数学的発展の知識モデル / 発展支援の知識モデル / 教師の意識変容 |
Outline of Research at the Start |
発展的思考・態度は,文部省・文部科学省や中島,竹内他,申請者らによりその内容と方法が示されてきたが,未だ多くの教師が発展的思考と態度を視点にした授業実践が困難な状況である。その最大要因は,授業において,教師が想定しない学習者の問題解決や思考を受容できない意識にあることが見えた。本研究は,算数・数学における教師の自律的発展型授業を促す教育プログラムの開発を目指すものである。そのために,①数学的発展に関する知識モデルの研究,②発展支援に関する知識モデルの研究,③教師の意識変容を促すゼミナール型教育プログラムの開発に関する研究の3研究を行い,教師の意識変容過程の一端を解明し,各モデルの有効性を得る。
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Outline of Annual Research Achievements |
算数・数学における自律的発展型授業を促すゼミナール型教育プログラムの開発に向けて,学習者の発展的思考・態度を促す教師の知識に関する研究」と「学習者の数学的な見方・考え方の形成過程に関する研究」を進めた。 「学習者の発展的思考・態度を促す教師の知識に関する研究」では,学習者の発展的思考・態度を促す教師に必要な知識を,「発展三状況(佐藤他,2017)」「モデルシート(佐藤他,2017)」「発展的思考・態度の形成過程(佐藤他,2023)」の3点から捉えることにした。そして,知識の状況的働きを「連続体としてのコンピテンシー(Blomeke,2015)」「二重過程モデル(Gregoria,2003)」を参考に,「感情」「気づき」「知識」を連続体から捉えた。そして,若手教師による中数授業実践の分析から,「感情の制御を促す省察的な気づきの必要性」を示唆として得た。これらの成果は,全国数学教育学会「第59回研究発表会」,あきた数学教育学会「第2回わか杉セミナー」にて発表した。 「学習者の数学的な見方・考え方の形成過程に関する研究」では,「見方・考え方の1つ1つを知る段階(Level1)」「見方・考え方の1つ1つを見いだす段階(Level2)」「見方・考え方のつながりを知る段階(Level3)」「見方・考え方のつながりを見いだす段階(Level4)」の4段階に整理し,小算1年「2位数+1位数」授業実践の分析から,数学的な見方・考え方は数学的活動と一体的に捉えることの必要性を示唆として得た。また,学習者支援方略としてモデルシートの活用方法について改善を図った。これらの成果は,日本数学教育学会「第11回春期研究大会」ポスター,日本数学教育学会「第56回秋期研究大会」口頭発表,近畿数学教育学会「第74回例会」,近畿数学教育学会誌第37号等において発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症第5類に移行し,学校現場では,これまで制限されてきた教育活動のうち,真に必要なものを積極的に実施する傾向にある。そのため,本研究においても,授業実践による検証も必要最小限の範囲で検証を進めることとなり,ゼミナール型教育プログラムに必要な知見を導出するに留まっている。そのため,ゼミナール型教育プログラムの開発,教師の知識変容を捉える評価方法の開発は,次年度以降の取り組みとなっている。
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Strategy for Future Research Activity |
算数・数学における自律的発展型授業を促すゼミナール型教育プログラムの開発とその検証に向けて,まず「学習者の発展的思考・態度を促す教師の知識に関する研究」と「学習者の数学的な見方・考え方の形成過程に関する研究」の知見を踏まえたゼミナール型教育プログラムの開発を行う(2024年度)。そして,プログラムの検証に必要な教師の知識変容を捉える評価方法の開発を行うことにしている(2025年度)。
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Report
(2 results)
Research Products
(15 results)