Project/Area Number |
22K02655
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
小林 一貴 岐阜大学, 教育学部, 教授 (30345772)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2025: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2024: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2023: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2022: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
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Keywords | 書くことの学習 / ジャンルの選択 / プレ・ジャンル / 授業者の学習活動への関与 / 二重メディアの連接 / 協働活動 / 課題の設定の過程 / オーサーシップ / アカデミック・リテラシー / ジャンル / 表現への関与の様式 / 混成的談話実践 / 初等中等教育 / 書くこと |
Outline of Research at the Start |
学校教育においてグローバル化に対応したリテラシー教育が推進されつつある。その柱の一つは、母語教育を基盤とした専門的な分析・思考能力から成るアカデミック・リテラシーである。アカデミック・リテラシー教育は、高等教育はもとより初等・中等教育においても教育的な取り組みが行われている。特にライティング指導では情報や知識を適切に評価し、知識創出の主体としての責任を果たすオーサーシップの育成が重要な課題となる。しかし、授業ではその育成に関わるプロセスを授業者が包括的に評価し指導することが困難な場合が多い。そのために、本研究ではライティング指導におけるオーサーシップ育成の要件と方法を示す。
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Outline of Annual Research Achievements |
3つの研究課題に関わって、1, ライティング指導における情報・知識の評価と再構成のプロセスの理論的検討、2, 学習活動における情報・知識の創出における当事者/責任意識の形成の要因の解明に向けた授業実践とその分析を行った。
1,に関わる理論的検討では、ライティング研究の基盤となるジャンル分析におけるプレ・ジャンルの概念に基づき、複相状態の分析概念と学習過程における分析を通して、そのプロセスがオーサーシップの育成に向けた主体性の概念につながるものであることを確認、指摘した。 2,に関しては、学習者が自ら課題や計画を立て、ジャンルを選択しながら表現作品を作成していく書くことの学習指導を計画し、授業を行った。特にグループ活動の時間では「二重メディアの連接」の考え方に基づき、メディアを介して教科内容が伝達される同時に、学習者にとってその内容が伝達されるような二重性を伴った行為者としての授業者の役割を想定し、学習者のグループ活動への関与を図った。この授業について、グループ活動への授業者の参加の談話の考察を通して、授業者が作成中の表現作品をメディアとして、教える内容を教育的に伝えると同時に学習者に教育的に伝えられるような二重の行為をとりながらグループ活動に参加していることを指摘した。 次の段階では、学習者が自ら課題と計画を立ててジャンルを選択しグループ活動を展開していく授業の詳細を計画してさらに授業を行うとともに、グループ活動に授業者が関与する前後のやりとりを含めた談話の展開について詳細な分析と考察を行うことが今後の課題である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
授業実践の実施と分析の一部を2023年度内に終える予定であったが、授業実践の時期が遅れたことにより、断片的な分析にとどまっている。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、2023年度の授業実践のデータの分析を進めるとともに、次に計画する授業を実施する。 2023年度の実績については、2023年度に研究発表を行う予定であったが、2024年度の授業実践とあわせて2025年度に行うことも計画をしている。
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