発達障害を有する大学生の頻度・特徴・介入の有効性を明らかにし支援モデルを構築する
Project/Area Number |
22K02709
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09050:Tertiary education-related
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
足立 美穂 岐阜大学, 保健管理センター, 非常勤講師 (10440356)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀田 亮 岐阜大学, 保健管理センター, 准教授 (10733074)
山本 眞由美 岐阜大学, 保健管理センター, 教授 (40313879)
大西 秀典 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60381620)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2026: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 自閉症スペクトラム障害 / 注意欠如多動症 / CCAPS / メンタルヘルス / 大学生 / 発達障害 / 高等教育機関 / 自閉スペクトラム症 / 注意欠如多動性障害 / 大学新入学生 / 高等教育 / 修学支援 |
Outline of Research at the Start |
高等教育の現場で、自閉スペクトラム症(ASD : Autism Spectrum Disorder)や注意欠如多動性障害(ADHD : Attention-deficit hyperactivity disorder)などの発達障害をもつ学生が、学生生活に不適応をおこす例が増えている。学生自らが、これを克服し社会で活躍するために、本研究は、科学的根拠に基づいた発達障害学生の支援体制モデルの提言を行うことを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
発達特性のある大学生は修学や卒後の就職に問題を抱えることがある。これらの学生への早期支援に役立てるため、発達特性のある学生の頻度と精神的健康度の調査を行った。 2022年度入学後1か月以内の本学学部新入生を対象に、AQ(自閉症スペクトラム指数)とA-ADHD(成人期ADHD検査)、CCAPS(Counseling Center Assessment of Psychological Symptoms;大学生の精神的健康度指標で、点数が高いほど精神的健康度リスクが高い)を実施し、711名(20.36±2.17歳、男性330名、女性381名)のデータを解析した。 ハイリスク(カットオフ値を超えた)群として抽出されたのは、ASDあるいはADHDの群が61名(8.58%)で、その内ASDのみの群は23名(3.23%)、ADHDのみの群は34名(4.78%)、ASDかつADHDの群は4名(0.56%)であった。それ以外の学生を対照群とした。このハイリスク頻度は、学部や性別で差はなかった。CCAPSの飲酒以外の全項目(抑うつ、全般性不安、社会不安、学業ストレス、食行動、敵意、家族ストレス)で、ASDあるいはADHDハイリスク群及びADHDのみハイリスク群では対照群より有意に点数が高く、精神的健康度リスクが高かった。ただし、ASDのみハイリスク群では学業ストレスと食行動の項目で対照群と有意差を認めなかった。ASDのみハイリスク群とADHDのみハイリスク群の間では、CCAPS各項目点数に有意差はなかった。 発達特性を持つ大学新入生の頻度は8.58%と推察され、大学入学時からすでに不安やストレスなど精神的健康度リスクが高いことが明らかになった。 この研究結果については、令和6年5月30日に第66回日本小児神経学会で発表予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究データのまとめと解析及び論理の方向性の検証に時間を費やし、論文投稿が予定よりも遅れてしまった。2024年1月31日にJournal of Autism and Developmantal Disordersへ投稿した。4月17日にジャーナルからの連絡があり、現在Revise作業中である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究成果の第一報は、Journal of Autism and Developmantal Disordersへの掲載を目指している。さらに、2023年、2024年の2月に行ったCCAPSの結果を追跡し、更なる考察を行う予定ある。 大学では要支援学生を早期に発見し、早期支援に務めることが重要であることは明らかであるが、この研究により発達特性の傾向がある学生のメンタルヘルスの実際について、より詳細な結果が得られると考える。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)