Project/Area Number |
22K02802
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09070:Educational technology-related
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
松田 稔樹 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 教授 (60173845)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | Neo教育工学 / 縦糸・横糸モデル / 新逆向き設計手法 / カリキュラムマネジメント / 教師教育 / ゲーミング教材 / 問題解決力 / 市民教育 / 新・逆向き設計手法 / e-portfolio |
Outline of Research at the Start |
本研究は、応募者が提案する「問題解決の縦糸・横糸モデル」と、同じく政策評価を課題として「総合的な学習の時間」から教科のカリキュラムを設計する「新・逆向き設計手法」を活用して、「Neo教育工学の目的が達成可能か?」を問う。ここで言う「Neo教育工学」は、「あらゆる社会問題を教育手段で解決する学問」であり、その目的達成手段がカリキュラム開発手法だからである。具体的には、SDGsの複数課題を題材に、各教科で学ぶべき学習要素を明確化し、モデルに即したゲーミング教材やe-portfolioでコーチングすれば、転移を含めた目標達成が可能なことを事例として示す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、「問題解決の縦糸・横糸モデル」に基づき,SDGsなどの政策やサービスを評価できる市民の育成を目標とし,「新逆向き設計手法」に基づいて各教科のカリキュラムを設計・改善する方法を提案する。そして,これにより,「あらゆる社会問題を教育手段で解決する学問」と捉える「Neo教育工学」の研究目的が達成可能かを問う。 2023年度は、2022年度に実施した教職課程における複数授業を連携させた新逆向き設計の指導を改善して実践した。また、そのために、高校生向けの数学および理科の新たな探究的活動用教材を開発・実践した。さらに、実践結果をふまえ、当該教材を模擬授業としてシミュレーション体験させながら、従来の教科ベースの単元指導計画を改善し、問題解決力を育成するための教科カリキュラムを設計させるための仮想授業ゲームを開発し、実践した。上述の教職カリキュラムでは、最後に、学生に新逆向き設計手法を用いて探究的活動用のゲーミング教材を開発させ、高校生対象に実践して、教育研究論文としてまとめさせる活動も行っている。その活動の中で、生徒の学習履歴を分析し考察することが、授業やカリキュラム改善の鍵であり、それを支援するためのログ解析ツールも開発して、学生に提供した。 教職課程での実践は、数学や理科が中心であるが、新逆向き設計によるカリキュラム改革を進め、「あらゆる社会問題を教育手段で解決する」ことを目指すには、より多くの教科の学習成果を総合する必要がある。そのために、公民科や情報科向けのSDGsを題材とした探究的活動を設計し、その前提となる年間指導計画・教科カリキュラムも検討した。 実践の効果を評価するのは現状では難しい。学生は、テスト学力を身につけているが、SDGsの問題解決に必要な力は思った以上に不足している。これを解消するための方策を見つけることが、本研究の成果を左右すると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では、①複数のSDGsのテーマについて「総合的な学習の時間」の活動を設計、②「新・逆向き設計」でそれらのサブ課題を扱う各教科の探究活動や教科の単元指導計画を設計、③以上を「問題解決の縦糸・横糸モデル」として整理、④実践や効果検証のためのゲーミング教材を開発、⑤効果検証、というサイクルで研究を進めている。2022年度は数学科と理科を中心に,2023年度はそれらを改善・拡張しながら、公民科や情報科を加えて教材開発を行った。また、教師教育における本質的課題も明確になった。最終年度は、その本質的な問題の解決に向けた改善に焦点化して研究を進めることができる。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度は、教師教育における本質的な問題の解決に焦点を当てて研究を行う。基本的には、当初計画通りに進めることで目的が達成されると想定している。
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