Project/Area Number |
22K02807
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09070:Educational technology-related
|
Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
安原 智久 和歌山県立医科大学, 薬学部, 教授 (20351570)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青江 麻衣 兵庫医科大学, 薬学部, 准教授 (40794805)
串畑 太郎 摂南大学, 薬学部, 助教 (70736842)
上田 昌宏 摂南大学, 薬学部, 助教 (80846353)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2023-03-31
|
Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
|
Keywords | 層別化 / パフォーマンス / アクティブラーニング / チーム基盤型学習 / ピア評価 / 高等教育 / 化学教育 / 初年次教育 / アクティブ・ラーニング |
Outline of Research at the Start |
高等教育における初年次教育の重要性は増している。加えて知識暗記型の教育ではなく、学生が主体的に問題を発見し解を見いだしていく能動的学習(アクティブ・ラーニング)への転換が求められている。しかし、従来の知識暗記型教育に比べて、能動型学習は学習者の資質や適性、学習傾向に合わせた適用をしなければ、効果的な学習成果が望めない。本研究課題では、学生に適用する最適な能動型学習を見極めることが可能な、大学入学後のなるべく早い段階で抽出可能な因子を見出すことを目的としている。また、その因子によって学生を層別化し、効果的な能動型学習プログラムを適用することで効率的、効果的な初年次教育を実現する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
チーム基盤型学習(TBL)を用いた薬学教育は多く実践されており、さまざま報告がされている。しかし、TBLによって有効に学習成果をもたらされる学生群の特性について検討した報告は十分とはいえない。学習前の成績とTBLの学習活動へのパフォーマンスによって、学習成果にどのような影響を与えるのかについて検討した。 本研究では日本の私立薬学部の初年次学生を対象として、基礎的な化学教育をTBLにて実践した(8年間)。プレテストの結果より四分位で4層にわけた。さらにピア評価を用いてTBLの学習活動に対して高いパフォーマンスであったと評された群とそうでない群にわけ、学習成果を比較した。 実施前におこなった基礎学力を測定するプレテストにより四分位でわけ、4つの層に分割した。一方、TBLの学習活動に対しては、グループ内の相互評価であるピア評価を用いて判断した。他者からのピア評価が高い学生は、TBLにおいて高いパフォーマンスを示したと判断でき、TBLをはじめとするグループワークに対して意欲と適性が認められると考えられる。結果、高いパフォーマンスを発揮したと評価された群は、そうでない群と比較して、前述の4つのすべての層において学習成果は高かった。また、同一層において高いパフォーマンスを発揮した者たちは、一つ上の学力層の低いパフォーマンスであった者たちに最終的な学修成果が匹敵した。 以上より、アクティブラーニングであるTBLで高い学習成果を発揮する者は、高いグループワークでのパフォーマンスを発揮する因子を持っていることが示唆された。
|