太陽光発電投資教材の開発およびキャリア教育・金融教育的効果の実証
Project/Area Number |
22K02822
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09070:Educational technology-related
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Research Institution | Yonago National College of Technology |
Principal Investigator |
角田 直輝 米子工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (50649217)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
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Keywords | キャリア教育 / 金融教育 / 専門科目教育への要素取り込み / 太陽光発電投資 / 志向性 / 電磁気学 / 電子デバイス / ライフプラン / 金融リテラシー / 工学教育 / 太陽光発電 / 体験型実習システム |
Outline of Research at the Start |
早期からの体験重視型の専門教育を受ける工業高専の学生が自身のキャリア発達の礎を築くためには、工学的知識・技能だけでなく、ライフプランニング・ファイナンシャルプランニングなど金融教育的知見の蓄積が伴う必要があるが、そのようなカリキュラムは一般的に組み込まれていない。そこで本研究では、電気基礎・電子デバイス系科目にキャリア教育・金融教育を取り入れるための太陽光発電投資教材を開発する。教材の授業導入を通して、学生に継続的な内省を促し、「専門科目を学び続ければ、お金を生み出し、増やすことができる」というキャリア意識・金融意識を向上させ、かつ専門科目の学修モチベーションを向上させる効果を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
工業高専の学生が自身のキャリア発達の礎を築くために、工学的知識・技能だけでなく、ライフプランニング・ファイナンシャルプランニングなど金融教育的知見の蓄積が伴う必要がある。そこで、本研究では電気系科目にキャリア教育・金融教育を取り入れるための教材を開発する。教材の授業導入を通して学生に継続的な内省を促し、専門科目学習の継続によって「お金を生み、増やせる」という投資意識をもたせ、学修モチベーションを向上させる効果を実証する。本取り組みは、授業実施を通して学生のキャリア発達や金融リテラシー向上を促し、ライフ・キャリア・プランを継続的に内省させるねらいから、複数年に渡り実施する予定である。 令和5年度は設計した実習型授業の試行および授業実施による効果を明らかにすべく、試作した卓上型太陽光発電投資教材を用いて、2年次開講の電磁気学および5年次開講の電子デバイスにおいて本授業を実施し、学生から得たアンケート回答結果を解析した。 はじめに、前提となる高専生の意識について調査した。「豊かな生活を送るためには、お金をためたり、増やしたりすることは重要だ」というライフ・キャリアとお金の結びつきについての質問には、肯定的な回答が学年問わず50~70%あった。太陽光発電投資のリスク・リターンを問う設問に対する正答率は学年問わず60~80%であった。また、本教育の実施により、学生が考える優先すべき自己投資の選択肢は、「専門科目の勉強」「資格取得の勉強」「投資の勉強」が上位3つとなった。このように、本研究の目的に沿うアンケート回答結果が得られた。 令和5年度は、本研究による教育のロールモデル学生に対してヒアリングを実施した。ロールモデル学生は、その親が金融機関の従業員か、投資経験がある者が多かったことが分かった。 また、当初研究計画にはなかった中学生向け公開講座も試行的に実施した。高い満足度であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
授業およびアンケート回答の実施は計画通りである。キャリア教育・金融教育のテキストも完成し、学生への提供を実施中である。 また、当初研究計画になかった、銀行融資部署にお勤めであった企業人による金融・キャリアについての講話を実施し、それによる効果も得られたことが明らかになった。 今年度はロールモデル学生のアンケート回答結果や追加のヒアリングにより、本授業のコンピテンシーモデルを検討する。 今年度も中学生に対して太陽光発電投資についての公開講座を実施する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
ロールモデル学生が40人クラスで2~3名程度しか該当しないため、その2~3人に対してヒアリングを行い、本研究で実施したキャリア・金融教育が専門科目学修や資格取得へのモチベーション向上につながった理由を整理し、本教育の改善へつなげる。また、ロールモデル学生のヒアリング結果をまとめ、今年度の授業で受講学生たちに紹介する。 本研究はライフプランやキャリアプランをお金、複利、利回りや将来現在価値といった金融的概念で眺めさせ、学生自身が在学中や卒業後の自己投資先について継続的に内省させることをめあてとしている。このような、自身の価値の向上を具体的なお金として認識させる教育手法は、自身の自己実現や社会課題の解決のための物事を価値と見出し、ビジネスとして具体化するスタートアップの教育においても有効であると考えている。今後、本研究の成果を整理し、スタートアップ教育への導入も検討する。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)