高専教育におけるキャリア教育による内発的動機付けと学ぶ力への効果検証
Project/Area Number |
22K02879
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09070:Educational technology-related
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Research Institution | Ishikawa National College of Technology |
Principal Investigator |
畔田 博文 石川工業高等専門学校, 一般教育科, 教授 (10290735)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
萩原 俊彦 東北学院大学, 教養学部, 教授 (00582925)
杉本 英晴 関西大学, 社会学部, 准教授 (20548242)
小菅 清香 駒沢女子大学, その他部局, 講師 (70823855)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | キャリア教育 / 内発的動機づけ / メタ認知 / 学ぶ力 / 高専教育 / 内発的動機付け |
Outline of Research at the Start |
本研究は,科目教育におけるアクティブラーニングとキャリア教育を融合した授業を構築し,その教育効果を明らかにしようとするものである。 授業内容に「心理学側面を含めたキャリア教育」と「自己分析と目標設定を含めたアクティブラーニング」を取り入れることで学生自身のキャリア上の進展を意識しながら,自らで学ぶ契機をつかませるような仕掛けづくりを行い,この教育効果を複数の心的な側面を測定する測定項目により検証し,他の高等専門学校での授業構築に寄与する知見の提供を目的とするものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
化学Ⅰおよび化学Ⅱの講義において,シラバス記載の化学の講義内容に加えてキャリア・心理教育を含んだ講義を2022年に引き続き2023年度においても実施した。実験群のクラスにおいて,4月の授業ガイダンス時,6月の試験返却後,10月の後期開始時,12月の試験返却時の4回キャリア発達と心理学的な話題を提供するとともに講義内容に関する自己分析を毎回の授業で実施し,学びと成長を意識することを促し,学びに関する内発的動機付けを試みた。統制群のクラスは,非常勤講師が担当するクラスでシラバス記載の化学の内容のみを取り扱い通常講義として実施した。 この授業の成果を測る目的で,調査対象として1学年5クラスと2学年5クラスを対象として2022年度と同様に尺度数を増やし調査を実施した。具体的には,知能感尺度,CES-LG(自己探索行動,環境探索行動),メタ認知的方略,キャリアアダプタビリティ,目標の明瞭性,学業と職業の接続現実の関係,課題価値,自分の高専選択に対する振り返り・納得度の8つの尺度を用いて事前(4月の授業開始時)と事後(翌年2月の最終講義時)の2回実施した(約400名:実験群約240名,統制群約160名)。 2022年の調査結果について分析を行ったところ,メタ認知など一部の尺度に関しては授業で目的とする効果はうかがえるものの2021年の予備調査の結果とは違う結果が得られ,精査が必要と判断された。2023年の調査データと合わせて再分析することとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究調査は予定通り進行しているものの,分析結果が年度により異なり,今回の調査研究で何が明らかとなるのかという扱いについて精査する必要があり,2022年度データだけの解析ではなく,2023年度データと合わせて分析を実施する必要があるため,分析面で当初の予定よりもやや遅れていると判断している。
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Strategy for Future Research Activity |
現在2023年のデータ整理までを終え,今後2023年のデータの分析を実施していく予定である。具体的には6月中をめどに研究分担者らと集まり,2022年のデータ分析結果と合わせて議論していく予定である。この結果を2024年度のキャリア教育学会の研究大会にて発表を予定している。 また,2024年度の調査に関してはキャリアを話題とした講義に環境探索に関するワークを実験群6クラスの内3クラスに対して年度初めに補強し,残りの3クラスについては後期に入ってから実施することとした。また,この効果等を図る目的で9月に中間調査を実施することも2024年度の計画に加えることとした。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)