Project/Area Number |
22K03064
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10020:Educational psychology-related
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
水野 里恵 中京大学, 心理学部, 教授 (10321019)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 接近快活性 / 行動的抑制傾向 / エフォートフル・コントロール / 金銭管理態度 / 生活習慣 / 養育態度 / 気質 / 自己制御 / 生活習慣形成 / 学習支援 / パーソナリティ / 情動反応性・情動制御性 / 思春期 |
Outline of Research at the Start |
2010年出生コホートを対象に,情動反応性・情動制御性に係る3つの気質特性(行動的抑制傾向,接近快活性,エフォートフル・コントロール)の安定性・変容性の検討,それら3つの気質特性が自己制御に係るパーソナリティ特性へと統合される過程の検討を行う。具体的には,情動に係る3つの気質特性の個人差が,子どもの対人場面での「自己」の制御と学業活動での自己制御,金銭管理を含む日常生活習慣の自己管理能力に反映されるパーソナリティの個人差へと統合される過程についての検討を行う。期間は,子どもが小学6年生~中学3年生までの4年間の縦断研究になる。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究室コホートの縦断研究への参加者に連絡を取り,27名から縦断研究への同意を得た。彼らに実施する予定のウェブ調査画面の作成を行なった。 全国の2010年出生コホートを対象にした第2回ウェブ調査を実施し,519名から回答を得た。子どもには,児童用BIS/BAS尺度(小関ら(2018)),子ども用エフォートフル・コントロールの尺度(EATQ-R(Ellis& Rothbart, 2001)),金銭管理に関する質問項目(10項目)について回答を求めた。母親には,子どもの生活習慣について尋ねる項目,生活習慣形成に対する養育態度について回答を求めた。①生活習慣上の自己管理能力の一つと考えられる金銭管理態度の個人差が,気質特性や日頃の行動によってどの程度説明できるのか,②母親の養育態度が気質特性の個人差を形成するのに寄与しているのかの2点について検討した。データ分析を行い,以下の結果を得た。①子どもの金銭管理態度は,子どもが欲しいものを手に入れる時に顕著になる接近快活性(BAS)や,そうした欲求と折り合う時に顕著になるエフォートフル・コントロールの気質に影響を受けること,日頃のお手伝い行動といった生活習慣から形成される可能性があることが示唆された。②睡眠・メディア試聴時間に関して厳格な養育態度を持つ親とそうでない親との子どもに気質特性の違いが見られるかを検討した。双方に厳格な親(49名),片方のみ厳格な親(120名),厳格でない親(350名)の3群の子どもの気質特性尺度得点の平均値を比較したところ,双方に厳格な親群の子どものエフォートフル・コントロール3尺度得点の平均値は,他の2群の平均値より有意に高くなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
全国コホートに関する縦断調査については分析など順調に進んでいるが,研究室コホートについては,前回の調査(学齢期調査)から期間が空いたため,音信不通になったケースが散見され調査依頼において遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
全国コホートに対する第3回ウェブ調査を実施する。 研究室コホートに対するウェブ調査・面接調査を実施する。面接調査は,状況を見て,オンライン面接に変更する可能性がある。
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