学齢期の睡眠・覚醒相後退障害の治療改善に寄与する心理社会支援の可能性
Project/Area Number |
22K03095
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10030:Clinical psychology-related
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
綾部 直子 秋田大学, 教育文化学部, 講師 (50754769)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 睡眠・覚醒相後退障害 / 児童生徒 / 認知行動療法 / 心理社会支援 / 養育者 / 睡眠衛生指導 / 高照度光療法 / 不登校 / 概日リズム睡眠・覚醒障害 |
Outline of Research at the Start |
睡眠・覚醒相後退障害(Delayed Sleep-Wake Phase Disorder:DSWPD)は、慣習上あるいは社会的に許容される睡眠時間帯より通常2時間以上相対的に後退する疾患である。DSWPDが好発する学齢期は、起床困難による不登校や学習の遅れ、メンタルヘルスの問題などとも密接に関連するが、現状のDSWPD治療の枠組みでは心理社会問題への支援は十分とは言えない。本研究では、学齢期のDSWPD患者やその家族を対象に、既存のDSWPD治療の効果向上に寄与する心理社会支援について行動論的立場から検討し、DSWPD治療選択肢の拡充や学齢期の睡眠-覚醒リズムの課題に貢献する知見を得る。
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Outline of Annual Research Achievements |
学齢期の子どもおよび養育者の睡眠に関連する要因を明らかにするため、学齢期の子どもをもつ養育者を対象に養育者自身とその子どもに関する睡眠や生活習慣、睡眠衛生についての検討を行った。今年度は、養育者自身の睡眠問題や睡眠衛生の実践の程度に加えて、養育している子どもの情緒や行動が養育者の精神的健康に与える影響を明らかにすることを目的とした。回答が得られた養育者計1,269名のうち、子どもの学年によって3群(小学低学年:421名、小学高学年:418名、中学生:430名)に分け、人口統計学的特徴の他、睡眠問題、子どもの適応や精神的健康、睡眠衛生の実践の程度が、養育者のうつや不安などの精神的健康に与える影響を検討した。その結果、養育者の精神的健康には、自身の睡眠問題や睡眠衛生習慣に加えて、子どもの年齢が低いほど子どもの行動特徴が一定の影響を及ぼしており、睡眠習慣のアセスメントと同時に発達段階に応じた子どもの情緒や行動上の問題を考慮した支援の必要性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
睡眠・覚醒相後退症状に関連する調査及び解析準備に時間を要しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
得られたデータについてさらに分析を進め、学齢期の子どもの睡眠・覚醒相後退症状が生活に及ぼす影響について明らかにし、特に心理社会的支援の有効性について検討する。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)