Project/Area Number |
22K03131
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10030:Clinical psychology-related
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Research Institution | Tokoha University |
Principal Investigator |
中澤 寛元 常葉大学, 健康プロデュース学部, 教授 (50387932)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | ストレスマネジメント / 東洋医学 / ツボ刺激 / 鍼刺激 / ツボ / 側坐核 / ドーパミン / ヘルスプロモーション / 鍼灸 |
Outline of Research at the Start |
ストレス実験モデルにおけるツボ相当部位への針刺激による脳内微量物質および脳活動の変化について明ら かにする。特にストレス状況下における脳内ドーパミン動態は疼痛発現、鎮痛機構への関与が示唆されており、ツボ刺激による効果的な改善の有無を客観的・科学的に評価する。 基礎知見を基に生体に対するツボ刺激をおこない、その刺激効果について各種アンケートや生体情報、各種報告を基に、刺激効果の検討をおこない、エビデンスに基づくストレスマネジメントの一助となるよう研究を実施する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本申請課題の目的は、心身共に健やかで日常生活が豊かなものになるよう、東洋医学における代表的な治療手段の一つである、鍼刺激による経穴(いわゆる”ツボ”)へ刺激によりストレスマネジメントを図ることについて、東洋医学的なアプローチがどのような作用機序を介してストレスマネジメントに繋がるのか、その一端を明らかにする事である。 令和5年度は脳内微小透析法により回収した抽出液を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて解析し、その変化から有効性について検証した。 検討は、実験動物を対象に、背側縫線核におけるセロトニンの動態について観察した。刺激部位は申請者の過去の報告から「足三里」穴相当部位以外、古来より重用される「内関」穴相当部位や「腎兪」穴相当部位、経穴の配当が無い部位とし、部位特的な変化について観察した。また、生体への刺激時間による影響を探るため、刺激時間を、短時間の刺激から、10分間あるいは1時間の連続刺激にするなど時間を変えて有効性の高い刺激時間について検討をおこなった。 検討の結果、「足三里」穴相当部位への刺激が最も有効であったが、他の部位でも有意な変化が観察された。経穴の配当が無い部位では有意な変化が観察されなかった。また刺激時間については、刺激時間の長短による有意な変化は観察されなかった。 以上から、経穴相当部位への刺激により生体内部での情報伝達により、背側縫線核のセロトニン動態について影響を与えられる可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和6年度は、実施期間の最終年度として、ストレスマネジメントにおける東洋医学的な手法による効果の検証について一定の結論を導きだすことを目標としていたが、研究代表者の学内業務が多忙を極めたため、まだ十分な結論が得られていない状況である。このため、実験の最終結果のまとめや外部への論文投稿等、研究成果の公表を目指していたが、総じて進捗が遅れる結果となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度においても、研究代表者の学内業務が多忙を極めており、この状況が大きく変化する可能性は低いことが想定されが、本来の最終年である令和6年度におこなう予定であった研究の最終検討や外部雑誌への論文投稿などの研究成果の公表に向け、鋭意研究活動を継続する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)