Project/Area Number |
22K03198
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10040:Experimental psychology-related
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
藤崎 和香 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (20509509)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 多感覚知覚 / 時間知覚 / 質感知覚 / マルチモダリティ / 映像と音声 / 同時性判断 / 感覚フィードバック / 時間ずれ / 多感覚情報処理 / 違和感判断 / マルチモーダル |
Outline of Research at the Start |
現在、日常生活の中にオンラインが入り込み、ビデオ会議や動画視聴などにおける映像と音声の時間ずれに対する「違和感」がこれまで以上に重要な問題となっている。「違和感」は視聴者が映像と音声のずれに気付いている場合にも生じるが、ずれがあってもそのことに気付いていない場合にも生じる。本研究では、視覚、聴覚、触覚というように感覚をまたがった時間ずれが「同時である」と知覚されているにもかかわらず「違和感」を生じさせる場合に、そのような「違和感」がどのような手がかりに基づいて、どのように符号化され、多感覚情報処理のどの階層において処理されるのかを解明することを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
現在、日常生活の中にオンラインが入り込み、ビデオ会議や動画視聴などにおける映像と音声の時間ずれに対する「違和感」がこれまで以上に重要な問題となっている。「違和感」は視聴者が映像と音声のずれに気付いている場合にも生じるが、ずれがあってもそのことに気付いていない場合にも生じる。本研究では、視覚、聴覚、触覚というように感覚をまたがった時間ずれが「同時である」と知覚されているにもかかわらず「違和感」を生じさせる場合に、そのような「違和感」がどのような手がかりに基づいて、どのように符号化され、多感覚情報処理のどの階層において処理されるのかを解明することを目指す。 今年度は映像と音の時間ずれを持たせた刺激(卵割り動画)を用いて、モノについての質感評価(卵の殻の固さ評価)、ヒトの動作についての質感評価(卵割りの熟練度評価)、映像についての違和感判断を行い、同時性判断、時間順序判断の結果と比較した。同一被験者がすべての課題を恒常法で実施した。実験の結果、映像についての違和感判断は同時性判断に似ていることが示された。また、卵割りの熟練度評価も同時性判断に似ていることが示された。一方で卵の殻の固さ評価については、傾向としては同時性判断ではなく時間順序判断に似ていることが示された。ただし時間順序判断よりも心理物理関数の傾きが緩やかであり、また個人差が大きいという特徴があった。これらの結果は同一動画に対する質感や違和感の評価であっても、何に注目するかによって同時性と時間順序のどちらの手がかりを用いるかが異なることを示唆している。成果発表としては今年度は本の執筆1件(感覚融合認知:多感覚統合による理解)、依頼講演1件(エレクトロニクス実装学会)、国内学会発表3件(日本視覚学会ほか)を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウィルスの影響で対面の実験に支障が出ることが今年度はほぼなくなり、心理物理実験を長時間行うことができるようになった。全体としておおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
対面での心理物理実験を精力的に行っていくとともに、コロナ禍の間に培ったオンライン実験のノウハウも生かして、実験室実験とオンライン実験の両方の良いところを活かして、研究を推進していく。
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