Project/Area Number |
22K04578
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 25010:Social systems engineering-related
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
柳川 佳也 岡山大学, 環境生命自然科学学域, 准教授 (50230256)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
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Keywords | 箱詰め問題 / 宅配荷物 / 2方向 / メタヒューリスティックス |
Outline of Research at the Start |
本研究は,従来積載率向上を目的に行われてきた3次元箱詰め問題(荷物積み付け問題) に関連する研究で,従来研究が対象とした積載率最大化ではなく,末端の宅配荷物輸送時に おける荷物積み下ろし時の手数(荷物移動)を減らすことを主目的とする研究である。現実の宅配においては荷物積み込み・積み下ろしを2方向から行えるので,従来考慮されていない2方向からの積み下ろし環境に対してモデルを構築し,積み下ろし時の作業効率が良い積み付けを実現する。
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Outline of Annual Research Achievements |
従来の荷物配送における箱詰め問題は積載率最大化を取り扱っていた。本研究では,荷物の末端配送で問題となっている荷物積み降ろし作業の効率化のため,荷物を積み付ける順序をも考慮し荷物積み下ろし作業手数を低減するための積み付けについての研究を行っている。 本研究でのその荷物積み付けに関する研究では,荷物配達途中に積み下ろしを阻害する荷物(以下,阻害荷物)の配達中の荷台内での移動は無視し,配達に出発する前の積み付け完了時点で積み付け状態を評価する,予定積み替え総個数という積み付け指標を用いることを考えている。これは,途中の阻害荷物の移動を考慮すると阻害荷物の再配置が必要になり問題が複雑になり過ぎて求解することが極めて困難になるためであるが,この指標による積み付け状態の評価が妥当か否かの検証が必要と考えた。 令和4年度の予定積み替え個数を指標として扱うことの妥当性を示した研究に続き,令和5年度の研究実績としては,実際の末端配送に使われている配送車には2方向の取り出し口があるため,有向グラフを用い2方向からの取り出しを考える積み付けについて発表した。また,現実の配送では配達先が不在のため配送センターに持ち帰る持ち帰り荷物が発生する。そこでそれら荷物をどのように積み付け・積み下ろし時に取り扱うかについても研究発表した。更に,配達作業者は一日に80個程度以上もの荷物の積み下ろしを行うため,荷物重量を考慮した作業負荷を軽減する積み付けについても研究発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和5年度は有向グラフを用いて取り出し口が2方向ある場合の積み付けと,集合住宅のように1つの配送先で複数の荷物受け取りがある場合の積み付けについて研究する予定であったが,前者については研究発表を行った。後者については概ね結果を得ることができたので,令和6年度中の発表を予定している。また,令和4年度の研究発表時に指摘された荷物重量について取り扱った内容についても発表を行い,持ち帰り荷物をも考慮した積み付けについての研究についても,公表することができた。進捗状況はおおむね順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は積み付け時に貪欲法でなく可変長GAを用いた積み付けを予定しており,可変長なメタヒューリスティックス手法の開発を進め,積み付け問題で有効性を確認する。
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