コウモリにおける内在性ウイルス様配列によるフィロウイルス耐性の解明
Project/Area Number |
22K06027
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 42020:Veterinary medical science-related
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
小川 寛人 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (80455237)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本田 知之 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (80402676)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 内在性ウイルス様配列 / フィロウイルス / コウモリ |
Outline of Research at the Start |
マールブルグウイルスやエボラウイルスが属するフィロウイルスは、ヒトに致死率の高い出血熱を引き起こす。コウモリが有力な自然宿主とされているが、ウイルスの自然界での生態は未だ多くの謎に包まれている。一部のコウモリ種のゲノム内には、過去のフィロウイルス感染により内在化したフィロウイルス由来配列である内在性フィロウイルス様配列が存在し、機能性を持つことがわかってきている。本研究では、内在性フィロウイルス様配列に着目し、コウモリのフィロウイルス耐性のメカニズムを解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
マールブルグウイルス (MARV) やエボラウイルスが属するフィロウイルスは、ヒトに致死率の高い出血熱を引き起こす。MARVがエジプトルーセットオオコウモリから分離されたことでコウモリが有力な自然宿主とされているが、その生態は未だ多くの謎に包まれている。コウモリの細胞表面にはウイルス細胞侵入レセプターがあるため、ウイルスは様々なコウモリ細胞に侵入することができるが、ヒトに出血熱を引き起こすフィロウイルスのコウモリ分離例は上記が唯一である。フィロウイルスがコウモリを自然宿主として共存するためには、細胞侵入の感受性が影響するのではなく、細胞内での増殖過程に何らかの障壁があるのかもしれない。この点についてコウモリの免疫システムに着目した研究は多くみられるが、これまでのところ解決されていない。真核生物のゲノム内には、太古に組み込まれたウイルス由来遺伝子配列(内在性ウイルス様配列)が存在しており、フィロウイルス由来の内在性ウイルス様配列(EFL)もコウモリのゲノムで見つかっている。現代に受け継がれた内在性ウイルス様配列の中には、宿主生物の生理機能を担うものやウイルス増殖を抑制する働きを持つものが存在するため、EFLもフィロウイルス感染に対して何かしらの働きをしていることが考えられる。本研究では、コウモリゲノム内のEFLのフィロウイルス感染に対する作用を解明する。2022年度は、コウモリ細胞からEFLを検出した。また、BSL2で転写複製活性が測定可能なMARVのミニゲノムレポーターアッセイを構築した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コウモリ細胞からEFLを検出する事ができた。また、コウモリ培養細胞で高い転写活性が測定可能なMARVミニゲノムレポーターアッセイを構築する事ができた。
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Strategy for Future Research Activity |
検出したEFLの転写開始領域および転写終結領域付近のcDNA合成を行い転写単位を同定する。EFLノックダウン時のウイルス感染および増殖量の変化を解析する。フィロウイルス由来タンパク質が相互作用する細胞内因子を参考に、EFLをノックダウンした際のそれらの発現量変化を解析して、EFLの相互作用候補因子をスクリーニングする。
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Report
(1 results)
Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Detection of anti-ebolavirus antibodies in Ghanaian pigs2022
Author(s)
OGAWA Hirohito、OHYA Kenji、AYIZANGA Raphael、MIYAMOTO Hiroko、SHIGENO Asako、YAMADA Masao、TAKASHIMA Yasuhiro、INOUE-MURAYAMA Miho、TAKADA Ayato、BABOREKA KAYANG Boniface
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Journal Title
Journal of Veterinary Medical Science
Volume: 84
Issue: 11
Pages: 1491-1494
DOI
ISSN
0916-7250, 1347-7439
Related Report
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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