HIV-1感染におけるDNA脱アミノ化酵素群の真の役割の解明
Project/Area Number |
22K07103
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 49060:Virology-related
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
池田 輝政 熊本大学, ヒトレトロウイルス学共同研究センター, 准教授 (00588410)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | APOBEC3ファミリータンパク質 / 脱アミノ化依存的HIV抑制 / 脱アミノ化非依存的HIV抑制 / G-to-A mutation / HIV-1 / Vif / THP-1 / 遺伝子編集 / APOBEC3 / 宿主因子 / 脱アミノ化 |
Outline of Research at the Start |
ウイルスは宿主細胞の様々なタンパク質を利用することにより自身を複製するが、宿主細胞も様々な防御機構によりウイルス感染を防御しようとする。ウイルス感染抑制に関わる重要なタンパク質の1つがAPOBEC3 (A3) ファミリータンパク質である。A3ファミリータンパク質はヒトでは7つのタンパク質で構成されるが、それぞれの標的や機能が重複しており、A3ファミリータンパク質全体のウイルス感染における役割は完全に明らかにされていない。そこで本研究では、本研究室で樹立した全A3遺伝子欠損細胞を用いて、HIV-1感染におけるA3ファミリータンパク質の真の役割を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
ウイルスは宿主細胞の様々なタンパク質を利用することにより自身を複製するが、宿主細胞も様々な防御機構によりウイルス感染を防御しようとする。ウイルス感染抑制に関わる重要なタンパク質の1つがAPOBEC3 (A3) ファミリータンパク質である。A3ファミリータンパク質はヒトでは7つのタンパク質で構成されるが、それぞれの標的や機能が重複しており、A3ファミリータンパク質全体のウイルス感染における役割は完全に明らかにされていない。そこで本研究では、A3ファミリータンパク質の真の生理的役割を明らかにする目的の一端として、本研究室で樹立したA3A-A3G遺伝子欠損THP-1細胞を用いて、HIV-1感染におけるA3ファミリータンパク質の真の役割を明らかにすることを目的とした。 樹立したA3A-A3G遺伝子欠損株において、シングルラウンドのHIV-1感染実験を行った。その結果、樹立したA3A-A3G遺伝子欠損株では、Vif欠損HIV-1の感染性は、野生株と同等であることが明らかとなった。次に、A3A-A3G遺伝子欠損細胞から産生されたVif欠損HIV-1プロウイルス上のG→A変異数を検証したところ、A3タンパク質由来のG→A変異は観察されなかった。また、HIV-1後期逆転写産物の量を測定したところ、A3A-A3G遺伝子欠損細胞から産生されたVif欠損HIV-1と野生株の逆転写産物の量はほとんど同じであった。さらに、急性感染期に分離されたウイルス株でも同様の結果が得られた。したがってこれらの結果から、THP-1細胞において感染性のHIV-1粒子を産生するために必要なVifの標的タンパク質は、A3ファミリータンパク質であることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画に従って、研究を実施できた。この研究成果をmBio誌に公表している。また本研究に関する総説をFront Virolに公表している。
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Strategy for Future Research Activity |
HIV-1複製におけるA3ファミリータンパク質の寄与を解析するために、新たにA3A-A3G遺伝子欠損細胞を作製する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(29 results)