Project/Area Number |
22K07591
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52030:Psychiatry-related
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Research Institution | Teikyo University (2023) The University of Tokyo (2022) |
Principal Investigator |
佐郡 和人 帝京大学, 先端総合研究機構, 助教 (00415168)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | ASD / 内因性カンナビノイド |
Outline of Research at the Start |
自閉スペクトラム症(ASD)は社会性の欠如、常同行動、固執性障害を主症状とし、てんかん発作、不安障害などを副症状とする発達障害であるが、その原因は未だに不明である。内因性カンナビノイドはASDに関与することが示唆されていたが、どのようなメカニズムで関与しているのかは明らかとされていない。本研究では内因性カンナビノイド2-AGの合成酵素であるDGLを軸としてASDの発症仮説の統合が可能であるか、2-AG分解阻害剤がASDモデルマウスのASD様行動を緩和するかを検討する。また内因性カンナビノイド量を規定するASD関連遺伝子の探索も合わせて行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
自閉スペクトラム症(ASD)は社会性の欠如、常同行動、固執性を主症状とし、てんかん発作、不安障害などを副症状とする発達障害であるが、その原因は未だ に不明である。内因性カンナビノイドはASDに関与することが示唆されているが、どのようなメカニズムで関与しているのかは明らかとされていない。研究代表 者は内因性カンナビノイド2-AGの合成酵素であるDGLα欠損マウスが自閉症様行動を示すことを先行研究で示してきた。本研究は次の3点を明らかにすることを 目的として実施する。【目的1】 内因性カンナビノイド2-AGの合成酵素であるDGLαがどのようにASD様行動を引き起こすのか。また、2-AGを軸としてASDの発症 仮説の統合が可能であるか、【目的2】 2-AG分解阻害剤が他のASDモデルマウスのASD様行動を緩和するか、【目的3】 内因性カンナビノイド量がASDではどの ように規定されているのか。 各目的に対して本年度に実施した実験と結果は次の通り。【実験(目的)1】 AAVを用いてDGLα floxマウスのmPFCでCreを発現させ、mPFC特異的にDGLα欠損 マウスを作成して行動解析を行った。その結果、mPFC特異的にDGLα欠損マウスでは不安情動が変化しないことを明らかとした。【実験(目的)2】 ASDモデル 系統であるBALBcマウスに2-AG分解阻害剤を慢性投与して行動解析を行った(B6Jマウスとの比較)。その結果、2-AG分解阻害剤の急性投与によってBALBcマウ スの社会性行動がB6Jマウスと同程度にまで亢進することを明らかとした。【実験(目的)3】 自閉症関連遺伝子データベースSFARIの中で特に重要と考えられ る遺伝子を選定し、その遺伝子変動によってDGLα発現が調節を受けるかどうかの検討を進めた
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
所属研究室で使用していた機材(脳定位固定装置、行動実験装置)を使用できたため、実験環境の整備などに手間取ることなくスムーズに実験を開始することが できた。
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Strategy for Future Research Activity |
各目的に対して次の実験を2024年度中に行う予定である。【目的1】 DGLα欠損マウスの脳波解析に着手する。【目的2】 に関してはは終了したので、実験は行わない。【目的3】 自閉症関連遺伝子データベースSFARIの中で特に重要と考えられる 遺伝子を選定し、その遺伝子変動によってDGLα発現が調節を受けるかどうかの検討を進める(公開されているデータをもとにした検討)。
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