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ペプチド受容体放射性核種療法によるリンパ球の放射性組織障害に関する研究

Research Project

Project/Area Number 22K07755
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 52040:Radiological sciences-related
Research InstitutionKanazawa Medical University

Principal Investigator

渡邉 直人  金沢医科大学, 医学部, 教授 (40210926)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岩淵 邦芳  金沢医科大学, 医学部, 教授 (10232696)
道合 万里子  富山大学, 学術研究部医学系, 講師 (40515673)
稲木 杏吏  金沢大学, 附属病院, 特任准教授 (40645131)
奥田 光一  弘前大学, 保健学研究科, 准教授 (60639938)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
KeywordsDNA損傷 / 放射線性組織障害 / リンパ球 / γ-H2AX / 放射線組織障害 / ペプチド受容体放射性核種
Outline of Research at the Start

ソマトスタチン受容体陽性の神経内分泌腫瘍に対するペプチド受容体放射性核種を用いた放射線内部照射治療の重大な副作用としてリンパ球の減少がある。治療によりリンパ球自体に直接どの程度の放射性組織障害性があるか詳細は充分には解明されていない。また、リンパ球減少に関連してリンパ球自体に起きうるアポトーシスの詳細は明らかではない。従って、リンパ球に対する染色体異常の検出及びDNA損傷部位に集積する蛋白質を用いた放射線組織障害の検討を行い、生物学的なリンパ球への照射量の推定が可能と考えられる。さらに、アポトーシス細胞のDNA断片をTUNEL法にて評価することで、リンパ球減少を早期に推定可能となる。

Outline of Annual Research Achievements

ソマトスタチン受容体陽性の神経内分泌腫瘍に対するペプチド受容体放射性核種を用いた放射線内部照射治療では、様々な副作用が報告されてきた。特にリンパ球に関しては、血中数の一過性の減少を認めた報告は多い。ところが、治療に伴う生体内のリンパ球自体への影響である放射性組織障害に関する検討は限られており、特にリンパ球減少に着目した検討は見られない。ソマトスタチン受容体陽性の神経内分泌腫瘍に対するペプチド受容体放射性核種を用いた放射線内部照射治療について、血液の内で最も放射線感受性が高いと考えられているリンパ球に対して、DNA損傷としてどの程度の放射性組織障害が出現するのか、DNA損傷部位に集積することが知られているγ-H2AXを用いて基礎的に検討しようと考えた。同蛋白質に対する抗体で細胞の免疫染色を行うと、DNA損傷部位が核内の点として染色され、光学顕微鏡でDNA損傷の個数を数えることができる。これを用いて、治療前後の末梢血リンパ球に発生するDNA損傷数を定量する。基礎的検討として、正常者より血液中のリンパ球層を分離しリンパ球を得る。分離したリンパ球を3回PBSを用いて洗浄し、RPMI medium上で調整する。スライドグラス上に固定したリンパ球に、γ-H2AXに対する抗体で細胞の免疫染色を行い、DNA損傷部位が核内の点として染色され、蛍光顕微鏡にて解析、DNA損傷の個数を測定し検討する。昨年に加えて、正常者(4名)のリンパ球を分離してIn vitroでCT装置(120kVp)により、X線外部照射する実験で、分離リンパ球にそれぞれ 10mGy, 20mGy,1Gy,を外部照射した。昨年の結果を加えて正常者(10名)にて、外部照射してできるDNA損傷数と照射量との関係が、Y=0.3X+0.4(Y:1細胞当たりのDNA損傷数、X:照射量)の近似直線関係として求められた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

基礎的検討にて、正常者のリンパ球をX線外部照射する実験で、結果として外部照射してできるDNA損傷数と照射量との関係が求められたことより、DNA損傷部位に集積することが知られているγ-H2AXを用いて基礎的にDNA損傷としてどの程度の放射性組織障害するかの検討が基本的に確立できたと考えられる。しかし、ソマトスタチン受容体陽性の神経内分泌腫瘍に対するペプチド受容体放射性核種を用いた放射線内部照射治療について、症例が得られていないため、臨床的評価には至っていない。症例が得られ次第、評価することができる段階に至ったと言える。リンパ球に対して、放射線被ばくによりリンパ球に誘導された染色体異常を効率的に検出することが可能なPNA-FISH法により、染色体異常として二動原体染色体・環状染色体を定量化することには、依然として可能な段階には至っていない。

Strategy for Future Research Activity

ソマトスタチン受容体陽性の神経内分泌腫瘍に対するペプチド受容体放射性核種を用いた放射線内部照射治療について、当院では症例が得られていない。しかし、関連研究施設を含めて、臨床的検討できるように、進める予定である。

Report

(2 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report

URL: 

Published: 2022-04-19   Modified: 2024-12-25  

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