Project/Area Number |
22K08071
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53010:Gastroenterology-related
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
水本 尚子 山形大学, 医学部, 医員 (50619278)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 大腸腺腫 / 幹細胞 / 肥満 / 大腸腫瘍 |
Outline of Research at the Start |
肥満やメタボリックシンドロームによる大腸がんが増加のメカニズムには不明な点が多い。大腸の多段階発がんの初期ではApc変異を有する腺腫が形成される。最近、Apc変異腸管上皮幹細胞(ISC)から分泌されるWnt阻害因子Notumが正常ISCの分化を誘導し、Apc変異ISC優勢の環境を作ることで腺腫形成を導くことが報告された。よって、Notumは肥満関連大腸発がんの初期に極めて重要な役割を果たす可能性がある。本研究ではヒト組織やオルガノイド、動物モデルを用い、代謝因子によるNotumの分泌変化を基盤とした正常ISCとApc変異ISCの細胞競合の変調という新しい肥満関連大腸がんの発がん経路を解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
当院で内視鏡的に切除した大腸腺腫、腺腫内癌、癌の切除標本の病理組織切片の中で、腫瘍部と非腫瘍部が連続している切片を再切り出しし、Notumおよび腸管幹細胞マーカーLgr5の発現の局在を免疫染色で検討した。染色条件を試行錯誤中である。また、各症例のCT画像から内臓脂肪面積と皮下脂肪面積を算出したうえで、Notumの発現量との関係を検討しつつ、その他にNotum発現量と相関しそうな背景因子について検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
Notumの免疫染色の最適な染色条件の検討に、想定していたより難渋したため。
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Strategy for Future Research Activity |
内視鏡的に切除した大腸管状腺腫の腺腫部および切除辺縁の非腺腫部からオルガノイドを作成し、高濃度グルコース、インスリン、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸を加えて、Notumの分泌の変化があるかどうか、RT-qPCR、ウエスタンブロットで検討する。さらに、Notumの変化とオルガノイドの大きさや個数の変化、Lgr5陽性細胞数、Apc変異の有無についても検討する。
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