Project/Area Number |
22K08629
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 54040:Metabolism and endocrinology-related
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
奥山 朋子 横浜市立大学, 医学部, 助教 (90806928)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | インスリン感受性 / エネルギー代謝 / 弾性線維 / 糖尿病 / 細胞外マトリックス |
Outline of Research at the Start |
弾性線維を介した代謝制御の解明を目的としてFbln5欠損マウスの代謝表現型を解析したところ、体重非依存性のインスリン感受性亢進と肥満抑制、高脂肪食誘導性の脂肪肝および脂肪細胞の肥大化の抑制を呈した。またFbln5欠損マウスでは寒冷刺激時の体温低下が顕著であり、皮脂腺の萎縮および皮膚における脂肪酸代謝関連分子の発現変化を認め、Fbln5による皮膚を介したエネルギー代謝の存在が示唆された。以上より、Fbln5は血管や皮膚を介して多臓器にわたる糖代謝制御に寄与していると考えられ、本研究ではメタボリックシンドロームにおける新たな分子機構を開拓していく。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では細胞外弾性線維関連分子であるFibulin-5 (Fbln5)と糖エネルギー代謝の関連について検討した。これまでにFbln5欠損マウスは体重非依存性の全身のインスリン感受性の亢進と肥満抑制、高脂肪食誘導性の脂肪肝および脂肪細胞の肥大化の抑制、寒冷刺激への易感受性を呈することを同定している。Fbln5欠損により皮膚脂肪酸代謝関連遺伝子(SCD1、DGAT1/2、PLA2)の発現変化を認め皮脂腺の萎縮を認めていたことから、皮膚における脂質代謝を介した全身性の熱代謝の変化が、Fbln5欠損による肥満抑制に寄与している可能性を考えていたが、Fbln5欠損マウスの酸素消費量は野生型マウスと同等であった。一方で、活動性はFbln5欠損により顕著に低下していた。体表からの熱・水分の放散を抑制するため30℃の飼育環境下でも表現系の評価を行ったが、Fbln5欠損による体重増加の抑制やインスリン感受性の亢進は残存した。 Fbln5欠損による糖エネルギー代謝変化の責任臓器を探るため、表皮特異的、肝細胞特異的、脂肪細胞特異的Fbln5欠損マウス、血管平滑筋特異的Fbln5欠損マウス、骨格筋特異的Fbln5欠損マウス、血管内皮特異的Fbln5欠損マウスを樹立し、また今回新たに血管内皮/血管平滑筋両Fbln5欠損マウスを樹立したが、インスリン感受性の変化を呈さなかったことから、臓器連関を介したFbln5によるインスリン感受性制御機構が示唆された。現在Wnt1-CreマウスとFbln5-floxedマウスを交配し、神経堤細胞特異的Fbln5欠損マウスの樹立によるさらなるFbln5による糖代謝制御機構の解明を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Fbln5-floxedマウスおよび各種Creマウスの交配により、臓器特異的Fbln5欠損マウスの樹立を順調に進めている。これまでに表皮特異的、肝細胞特異的、脂肪細胞特異的Fbln5欠損マウス、血管平滑筋特異的、血管内皮特異的、骨格筋特異的Fbln5欠損マウス血管内皮/平滑筋両特異的Fbln5欠損マウスを樹立している。現在さらに神経堤細胞特異的Fbln5欠損マウスを樹立している。 またFbln5欠損マウスにおけるエネルギー代謝制御機構の評価として、酸素消費量やエネルギー代謝、活動量の評価に加えて、30℃温室での飼育下における体重変化や糖代謝の評価を施行済みであるが、今後交感神経系の関与等についても解析を検討していく。
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Strategy for Future Research Activity |
臓器特異的Fbln5欠損マウスの樹立に関して、これまでに各種代謝臓器特異的なFbln5欠損マウスにおいてインスリン感受性の変化や体重変化がみられなかったことから、新たに神経堤細胞由来のFbln5による作用の検証を計画し、現在Wnt-Creマウスを用いて神経堤細胞特異的Fbln5欠損マウスを樹立しており、今後表現型解析を進めていく。 さらに今後はELISAキットを用いた各臓器特異的Fbln5欠損マウスの血中のFBLN5測定による解析を追加していきたい。 Fbln5はインテグリン結合性を有し肝臓や筋肉におけるインテグリンを介した細胞内シグナルによるインスリン感受性やエネルギー代謝の制御が報告されており、Fbln5欠損マウスの各代謝臓器におけるインテグリンを介したシグナルの変化をwestern blot解析により評価していくことで代謝制御との相互作用について検討していきたい。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)