Project/Area Number |
22K09029
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55050:Anesthesiology-related
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
加藤 崇央 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (10550006)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仕子 優樹 千葉大学, 医学部附属病院, 特任助教 (00859663)
小山 薫 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60186830)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 尿中酸素分圧 / 急性腎障害 / 血液ガス分析装置 / 尿中バイオマーカー |
Outline of Research at the Start |
周術期の急性腎障害は患者予後を著しく悪化させるが、診断基準には未だに約72時間後に最大値をとる血清クレアチニン値が使用されており治療の遅れを招いている。腎髄質組織酸素分圧と膀胱内の尿中酸素分圧(PuO2)はリアルタイムで相関し、急性腎障害の早期診断に役立つ可能性がある。我々は、血液ガス分析装置を用いた間欠的PuO2測定法を考案し前駆的研究を行い、従来のクレアチニンよりも早期に診断が可能であることを示した。本研究では、膀胱内から嫌気的に直接採尿を行うシステムを開発し、さらに他の血液ガス分析装置でのPuO2測定の妥当性を検証することで、間欠的PuO2を用いた早期急性腎障害診断基準を創出する。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究の第一段階①として、既存の3-way尿道カテーテル(尿道カテーテル外腔先端に排尿ルーメン以外に開口部があり、さらに2孔式になっているタイプのもの)を用い膀胱内から直接採尿を試みたが、採尿自体を行うことが困難であり、当初12症例予定したが6例中1例のみで可能であり、さらに限られたタイミングでしか採尿を行うことができなかった。逆に液体の注入は可能であり、排尿ルーメンからは良好に尿が流出していた。そこで尿道カテーテルの先端に近い内腔より採尿を行うための新たなデバイスの開発が必要となり、それに先駆けて埼玉医科大学より特許申請を行った(出願番号:特願2022-199784、出願日:2022/12/14)。特許承認を待って、関連企業に相談しデバイス開発を行う予定であるため、研究の第一段階①をクリアできていない。 ただ、既存の3-wayカテーテルを用いた第一段階①の研究において、採尿が可能であった1例については、我々の先行論文と比較しても、尿中酸素分圧は低い値であり、測定精度が改善されている可能性がある。また、血液ガス分析装置で同時に測定される尿中二酸化炭素分圧は先行研究よりも高値を取り、今後測定精度の評価に使用できる可能性がある。尿中二酸化炭素分圧については、血液ガス分析装置を用いて測定を行っている我々独自の知見であり、光ファイバープローブを用いて連続モニタリングを行う研究者の中でも全く認知されていないものである。 上記研究成果について、英文雑誌に投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究の第一段階①として、既存の3-way尿道カテーテル(尿道カテーテル外腔先端に排尿ルーメン以外に開口部があり、さらに2孔式になっているタイプのもの)を用い膀胱内から直接採尿を試みたが、採尿自体を行うことが困難であった。6例中1例のみ、しかも限られたタイミングでしか採尿を行うことができなかった。逆に液体の注入は可能であり、尿が流出する排尿ルーメンからは良好に尿が流出していた。尿道カテーテルの先端に近い内腔より採尿を行うための新たなデバイスの開発が必要となり、それに先駆けて埼玉医科大学より特許申請を行った(出願番号:特願2022-199784、出願日:2022/12/14)。特許出願に時間がかかり、関連企業に相談しデバイス開発を行うまでに至っていないため、研究の第一段階①をクリアできていない。
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Strategy for Future Research Activity |
特許承認を待って、関連企業に相談しデバイス開発を行う予定であり、対象となる企業についても2社に絞って検討中である。
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