血液脳関門および軸索損傷バイオマーカーを用いた術後せん妄の病態解明と評価法の開発
Project/Area Number |
22K09066
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55050:Anesthesiology-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
水枝谷 一仁 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90882605)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 玲央 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10845267)
長谷川 麻衣子 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (20516637)
住谷 昌彦 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (80420420)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 術後せん妄 / 血液脳関門(BBB) / バイオマーカー / リン酸化ニューロフィラメント重鎖(pNF-H) |
Outline of Research at the Start |
本研究の概要は、術後せん妄に続く中枢神経ダメージの機序解明、予防開発のため、同一術式の術後患者を術後せん妄の有無により2群に分け、末梢血液で測定可能な血液脳関門(BBB)の接着因子とその透過性の調節因子、微小循環の調節機構に関連する因子、認知機能と強い関連性のあるメタボリック症候群関連サイトカイン等をリン酸化ニューロフィラメント重鎖(pNF-H)とともに測定し、解析を行い、術後せん妄のメカニズムの解明とそれに基づく診断マーカーの開発及びせん妄に続く中枢神経ダメージを予防する治療開発に繋げる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の概要は、術後せん妄に続く中枢神経ダメージの機序解明、予防開発のため、同一術式の術後患者を術後せん妄の有無により2群に分け、末梢血液で測定可能な血液脳関門(BBB)の接着因子とその透過性の調節因子、微小循環の調節機構に関連する因子、認知機能と強い関連性のあるメタボリック症候群関連サイトカイン等をリン酸化ニューロフィラメント重鎖(pNF-H)とともに測定し、解析を行い、術後せん妄のメカニズムの解明とそれに基づく診断マーカーの開発及びせん妄に続く中枢神経ダメージを予防する治療開発に繋げることである。 本年度までに、394検体分のケモカイン、炎症性サイトカインであるApo E、P-Selectin、PECAM-1、NSE、MMP-9、PAI-1、IL-6、Leptin、Resistinの計測を終え、134検体分のpNF-Hの計測を追加した。 現在、更なる検体の採取を継続しつつ、これまでの測定結果をふまえて術後せん妄とpNF-H、血液脳関門のケモカインとその発現に関わる炎症性サイトカインとの関連性について解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
順調に同意書を取得できており、検体の収集はほぼ予定通り進んでいる。 費用の関係で解析がやや滞っている。 学会発表は新型コロナの影響で海外の学会での発表などを差し控えてきたが、今後は状況を見て行っていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
統計解析に使用する汎用統計ソフトSPSSを購入し、測定項目の経時的変化の関連解析を行うのにWorkstationが必要となるため、2年目に購入を予定している。 更なる検体の収集に努め、計測を行い、2年目後半から3年目は主に統計解析と成果発表に充てる。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)