Project/Area Number |
22K09306
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56020:Orthopedics-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
赤崎 幸穂 九州大学, 大学病院, 講師 (60568963)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 変形性関節症 / 軟骨変性 / 軟骨代謝 |
Outline of Research at the Start |
実臨床におけるOAの病期進行と臨床情報に関連付けた研究試料から真に治療に結びつく疾患関連因子を発見し、それを標的とした病期特異的治療の有効性を検証する。その達成のため、OA研究の臨床的側面(生体力学的手法)と基礎的側面(生物学的手法)を統合したマルチオミックス解析を立案した。具体的には、早期・進行期OA患者に対する治療前後での関節水腫のメタボローム解析に加え、高位脛骨骨切り術前後での軟骨・骨棘・滑膜のトランスクリプトーム解析とプロテオーム解析を行い、臨床スコアに相関する代謝産物系とシグナル系を明らかにする。さらに、統合オミックス解析を行い、臨床情報に相関した病期特異的ファクターを探索する。
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Outline of Annual Research Achievements |
関節水腫を伴う変形性膝関節症(膝OA)患者のうちで、ヒアルロン酸(HA)注射治療の適応症例から、初回HA投与前に穿刺・吸引した関節液を冷凍保存した。5回目のHA投与となる4週後の関節液、および以降も水腫持続症例では12週後の関節液も保存した。 手術治療である高位脛骨骨切り術を選択した膝OA症例を対象として、手術時の関節鏡視下に、変性部の軟骨、増生した骨棘と滑膜を採取した。採取は、同意を得られた患者を対象に、通常治療(骨髄刺激法、滑膜切除)範囲内で行い、採取後すぐに、Allprotect Tissue Reagent (QIAGEN)によってRNAと蛋白を安定化保存した。 軟骨組織の高純度のRNAのみで、RNAライブラリーを作成し、RNAシーケンスを行った。各組織から得られたデータをフィルタリングし、骨切り術前後で発現に有意差がある遺伝子の抽出、パターン解析を行った。300個程度の有意な遺伝子を見つけることができ、機能解析のための準備を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
次年度に細胞機能解析を行う準備を完了できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
軟骨変性制御・再生の関連因子群の系統的解析を行う。すなわち、各因子の抑制系としてsiRNA/shRNAを用いてヒト軟骨細胞と滑膜細胞にてノックダウンさせ、賦活系としてウイルスベクターで候補因子を強発現させる。軟骨変性制御では、異化関連因子、autophagy関連蛋白などの発現・転写後修飾を解析する。軟骨再生では、Ⅱ型コラーゲンやアグリカンなどの軟骨基質産生を解析する。
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