Project/Area Number |
22K09594
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56040:Obstetrics and gynecology-related
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
平松 宏祐 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (10650591)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 豊 大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (10346215)
中川 慧 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (30650593)
角田 守 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (30923031)
小林 栄仁 大分大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50614773)
三好 愛 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (50880712)
木村 敏啓 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (90584524)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
|
Keywords | 卵巣癌 |
Outline of Research at the Start |
卵巣癌は最も予後不良な婦人科悪性腫瘍である。治療は手術・化学療法の他、分子標的薬の開発が進んでいるが、奏効率は30%程度であり多角的な治療法が求められている。我々はこれまでにlipolysis-stimulated lipoprotein receptor (LSR) が卵巣癌で高発現していることを同定し、新規に作成した抗LSR抗体が脂質代謝阻害による抗腫瘍効果を示すことを証明した。しかし卵巣癌におけるLSRの機能と抗LSR抗体の作用機序は未解明であるため、本研究ではLSRのリガンドとなる脂質分子の探求と抗LSR抗体が阻害する脂質代謝のメカニズムの解明を目指す。
|
Outline of Annual Research Achievements |
① LSRのリガンドの同定 高脂肪食マウスの血清と通常食マウスの血清を用いたメタボローム解析により、高脂肪食マウス血清中でコレステロール、オレイン酸、アラキドン酸がより高濃度に同定された。昨年度はオレイン酸とアラキドン酸がLSR陽性卵巣癌細胞株の増殖を有意に促進したが、オレイン酸では実験系の不安定性により再現性が得られないことが多いが、コレステロールとアラキドン酸は再現性を確認した。続いてコレステロールとアラキドン酸をLSR陽性卵巣がん細胞株担癌マウスにそれぞれ投与すると、有意に腫瘍増殖が促進された。以上よりこの二つの脂質分子はLSRのリガンドである可能性がある。
② LSRの下流の探索、下流経路活性化の条件の探索 LSRのリガンド候補であるコレステロールはMAPK経路の活性化を、アラキドン酸はMAPK経路の他Akt経路も活性化することが判明した。特にアラキドン酸はミトコンドリアのβ酸化を促進することからβ酸化の促進→TCAサイクル→電子伝達系/ATP産生の増加→細胞内Ca濃度上昇→MAPK経路の活性化を誘導している可能性が高い。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
抗LSR抗体投与による阻害実験がまだ実施できていない。
|
Strategy for Future Research Activity |
上記脂質分子による活性化経路が明らかなとなってきたため、この経路を抗LSR抗体で阻害できるかをin vitroで検証する。またin vivoでも抗LSR LSR抗体による腫瘍増殖抑制効果を検証する。
|