Research for damage suppression and regenerative therapy in vocal fold mucosa
Project/Area Number |
22K09708
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
山下 勝 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (10635519)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 征郎 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (20082282)
大堀 純一郎 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (90507162)
永野 広海 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (60613148)
川畠 雅樹 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (30585112)
田淵 みな子 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (90838187)
宮之原 郁代 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (40305131)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 上気道傷害 / 粘膜免疫 / 創傷治癒 / 希少糖 / 感染 / 悪性腫瘍 / 喉頭気管粘膜 / 粘膜傷害抑制 / 気道粘膜再生 / マウス喉頭手術 |
Outline of Research at the Start |
上気道粘膜特に喉頭および気管粘膜の傷害抑制、再生促進を目指して研究を行う。 我々がこれまで培ってきた、マウス声帯粘膜傷害モデルを応用し、喉頭・気管の粘膜傷害に際してのその影響の抑制、ならびに粘膜傷害から機能をもった粘膜上皮の再生促進に関する機構の解明ならびに新規薬剤開発を目指す。 各種の遺伝子改変動物や薬剤による修飾にて、実現性のある粘膜傷害抑制、粘膜再生促進への糸口をつかむ。臨床応用可能な手技、創薬までを見据えた研究を遂行する。
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Outline of Annual Research Achievements |
上気道傷害や疾病に対する病態の解明および新規治療戦略の開発に関する研究を継続して行っている。 ・声帯粘膜傷害モデルの作成に関してはマウスの選定、機器調整に時間を要している。C57BL/6Jマウスを麻酔下におき、声帯粘膜の観察を行った。20g前後のマウスで体が小さかったためか、2.3mm硬性鏡の挿入が困難であり、条件や機材の変更が必要と考えている。 ・希少糖(1, 5-AF)についてはin vitroの実験を行った。Detroit細胞を用いて、種々の濃度の希少糖をDishに添加し細胞数の変化について計測を行った。細胞数の有意な変化を認めなかった。また、副鼻腔炎への応用を想定し、粘膜上皮細胞(RPMI2650鼻腔癌株)を培養し、希少糖を添加、TNF-αを投与した後に細胞を回収、さらにIL-8測定を行ったが、こちらについても有意な変化を認めなかった。鼻腔粘膜の培養系確立は困難であるため、癌細胞の株を用いたが、このことが結果の判定を複雑にした要因かもしれないと考察している。さらに、抗腫瘍効果の有無について検討するため、舌癌株HSC-3の培養実験も行った。希少糖を種々の濃度に振り分け、舌癌株細胞に24時間暴露させた。濃度依存的に細胞の生存率が低下することが予想されたが、結果は有意差を認めなかった。 ・BALB/Cマウスに希少糖を摂食させた際の喉頭気管組織の変化、粘膜傷害を与えた際の傷害抑制効果について検討を行うため、希少糖摂食モデルについても作成を行っている。 ・中耳炎や鼻副鼻腔炎の原因となる肺炎球菌に対するワクチン研究も継続している。注射型でなく、疼痛のない経鼻投与を用いることにより、マウスの血清中にIgG、IgMを誘導すると同時に局所粘膜にIgA産生を誘導することに成功している。また、投与後の鼻副鼻腔の組織像についても検討し、上皮や粘膜下組織に悪影響が及ばないことについても証明している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
in vitroに加えてin vivoの研究を開始することができた。機器の調整に時間を要しているため、研究遂行が遅延している。
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Strategy for Future Research Activity |
in vitroおよびin vivoの研究を並行して行う。現状のマウス実験以外にラットを用いた鼻腔粘膜障害モデルの作成、創傷充填剤を用いた粘膜創傷治癒促進に関する研究も行う予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)