乳酸菌由来細胞外小胞を用いた歯周病治療戦略ーM1/M2マクロファージに着目してー
Project/Area Number |
22K09966
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57030:Conservative dentistry-related
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
細川 育子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 講師 (50707908)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 正 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 准教授 (00217770)
細川 義隆 徳島大学, 病院, 講師 (90346601)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 歯周炎 / 細胞外小胞 / ケモカイン / M1/M2マクロファージ |
Outline of Research at the Start |
歯周病は、歯周病原性細菌により惹起される慢性炎症性疾患であり、宿主の過剰な免疫応答が歯周組織破壊に関与していることが明らかとされている。また、免疫担当細胞であるマクロファージが歯周組織破壊と修復の両方の免疫応答へ関与していることが報告されており、歯周病の慢性炎症の制御および治癒促進を導くためには、M1/M2マクロファージの分極化制御が重要である。 本研究では、M1/M2マクロファージの分極化に焦点を当て、歯周病病変局所における免疫応答に対して乳酸菌由来細胞外小胞がどのような影響を与えるのか、そのメカニズムを解明し、マクロファージの分極化制御システムの確立による歯周病治療への応用を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
歯周病は、歯周病原性細菌により惹起される慢性炎症性疾患であり、宿主の過剰な免疫応答が歯周組織破壊に関与していることが明らかとされている。近年、細胞外小胞が様々な生体応答に関与していることが明らかとなってきているが、有益な免疫調節作用が認められている乳酸菌の細胞外小胞の歯周組織構成細胞あるいは免疫担当細胞であるマクロファージに対する影響は明らかとされていない。 本研究ではまず、乳酸菌由来細胞外小胞の持つ抗炎症作用に着目し、歯周組織構成細胞の一つであるヒト口腔上皮細胞(TR146)のケモカイン産生に与える影響について検討を行った。その結果、炎症性サイトカインの一つであるTNF-alpha刺激が誘導したTR146のTh1細胞浸潤に関与するケモカインであるCXCL10およびTh17細胞浸潤に関与するケモカインであるCCL20産生は乳酸菌由来細胞外小胞により抑制された。このことから、乳酸菌由来細胞外小胞には、口腔上皮細胞のケモカイン産生を抑制することで歯周炎において抗炎症作用を発揮する可能性があることが示唆された。 また、マクロファージの分極化(M1/M2マクロファージ)に対する乳酸菌由来細胞外小胞の影響について検討を行うために、現在ヒト単球由来細胞株THP1細胞を用いて、IFN-γ/LPSあるいはIL-4/IL-13を用いたマクロファージM1/M2分化モデルを確立するため、解析を行っているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在までに乳酸菌由来細胞外小胞が歯周組織構成細胞の一つであるヒト口腔上皮細胞のケモカイン(CXCL10およびCCL20)産生を抑制することを明らかとした。現在は、細胞内シグナル伝達経路の活性化に与える影響について解析を進めているところである。 また、ヒト単球由来細胞株THP1細胞を用いて、IFN-γ/LPSあるいはIL-4/IL-13を用いたマクロファージM1/M2分化モデルを確立しているところであり、乳酸菌由来細胞外小胞の影響については解析を始められていない。故に、本研究課題はやや遅れていると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、歯周組織構成細胞の一つであるヒト口腔上皮細胞に対して乳酸菌由来細胞外小胞に抗炎症作用があることを明らかとしている。さらにヒト口腔上皮細胞のケモカイン産生に関与するシグナル伝達経路の活性化に乳酸菌由来細胞外小胞が影響を与えるか否かに関してWestern Blot法を用いて検討を加える。 また、ヒト単球由来細胞株THP1細胞を用いて、IFN-γ/LPSあるいはIL-4/IL-13を用いたマクロファージM1/M2分化モデルを確立し、乳酸菌由来細胞外小胞の影響をフローサイトメトリー法やELISA法にて検討を行う予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)